魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワインのしぶとさ

2015年01月25日 | ワイン ~2019年
ワインは案外しぶとい。

つまり長持ちする。

葡萄の果実だとせいぜい数日~1、2週間かもしれない。でもワインになった途端、長寿と化す。
もしかしたら人の命よりも長持ちする。すごく不思議でしょ。


今夜はこれ。




2006 Ch.ド・ラ・サール
  (仏、ボルドー、白、販売予定なし)

とある輸入元のセールで、怪しげだったけど、とても安かったので2本だけ購入。

まあ、千円台のACボルドーの白が、時期を過ぎたので千円未満で販売していただけ
のこと。そんな感じです。もちろん販売予定もありませんし、私が飲むだけです。
そんなワインも時々出てきます。


ただね、ワインはすごいんです。その底力。
これだって多分セミヨン種、ソーヴィニヨン・ブラン種だとは思うのですが、短命と
思われる白でさえ、結構がんばっています。

「断末魔の喘ぎ」とよく言われますが、そんな感じでもなくまだ「余裕」です。

果実味はひねてはきていますが、張り、酸味はしっかりと残り、マロングラッセを
瑞々しくした感じです。シンナーっぽさもあるな。深みこそないですが、それなりに
楽しめてしまいます。


ただし、一般の方には危険すぎます。
受け付けない方も多いと思います。私の場合ストライクゾーンがあまりに広がり過ぎ
たため、こんなひねたワインも大丈夫になってしまいました。多分古酒OKの方のみ
美味しく飲める味わいだと思います。

この同じワインの2002年ものをワイン会の最後のおまけで出したことがあります。
やはり大丈夫な方と、そうでない方がいらっしゃいました。(こちらの方がひね方が
大きかった、でも余裕でした)

これあと1本あるので、5年後くらいに・・・・・どうだろ。


人間でもそうで、案外華奢で弱々しく見えるけど、実は底力のある人っていらっしゃい
ますよね。私もんな風に強くなりたいものです。

コメント
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