今日、12月18日は、納めの観音といって本年の観音の日は終わりとなります。 そこで、今日までの観音さまの加護に感謝し、
合わせて初観音(1月18日)までのご利益を祈る・・という日なんだそうです。
観音は、もちろん観世音菩薩の略称ですが、慈悲救済、抜苦与楽の徳をもち、三十三化身して衆生を済度するするといいます。
有名な、浅草、浅草寺の境内では昨日17日~恒例の羽子板市が開かれています。
何年か前に一度、羽子板市というモノを見に行ったことがありますが、江戸時代から続く伝統行事として・・なんか和むものがありましたね。
最近でも、買い求める人も多いとか・・・。
ネット記事(http://www.dentan.jp/saijiki/hago/)から転載させていただきました。↓
“師走の17~19日に、浅草寺境内で開かれる羽子板市は浅草の風物詩として有名です。
羽子板市の当日には、浅草の綺麗処が観光ピーアルを兼ねて境内周辺を回りました。綺麗処が境内の所々に立ち止まると、
周辺に訪れていた観光客も足を止めカメラを押している姿を多く見ることができます。
羽子板市の起源は、古くは「邪気を跳ね返す板」として女の子の成長からを願う風習からきています。
現在のような浅草の羽子板市は明治中期、毎年歳末に行われる浅草寺「歳の市」の主要商品として販売されていたのが始めといわれ。
戦後の昭和25年頃には「羽子板市」の名で呼ばれ、歳末の風物詩として定着しました。”
話を観音さまに戻しますと、その昔(といっても30年ほど前に・・)関西に勤務していた頃、西国33か所をお参りしました。
番外を3つ入れて、全部で36か所まわりました。
遠いところは、那智の滝の青岸渡寺、滋賀県の谷汲み山万願寺、天橋立の成相寺・・などは、1泊が必要でしたね。
当時は会社では、大きな事件?の様なものがあって、陰鬱な状態でしたから、これらの観音さまを拝んでいると(眺めていると)
なんだか落ち着くような感じがしたものでした。
この穏やかな、観音めぐりとは対照的に、奈良県の大峰山参りにも行きました。
子供の頃、よく聞かされた話に・・ここを登って、上の方で、うつぶせに寝て、山伏みたいな人に足を持たれて、
崖の底の方を覗かせる“修行”?のようなことをやる。 この時、「親の言うことを聞くか。いい子にしているか。」などといわれて、
「ハイ、ハイ」と言わないと、さらに、ずり出されたり・・怖い話として聞かされていました。
で、いよいよこの時、行ったのですが、この崖覗きをしましたが、ロープが掛けられているし、足を持ってくれている安心感から
全く怖くなかった。 それもそのはずで、その修行の前に、先達(山伏)を頼んで、岩まわりの“荒行”をしたからでした。
手で持つところなんて何もなく、谷底を見ながら大きな岩を外側から回ったり、少しの岩の割れ目につま先をたてて、
ほぼ垂直の岩を登って行く・・下は崖の下。 そんなでしたから、崖覗きは楽勝でしたね。
この、荒行を終えて、帰る頃、自分自身がとてつもなく頑丈になって、もう何が起こってもちっともこわくない、
堂々と胸を張って歩いている自分に気が付くのでした。
あれから30年・・・もうとっくにそんなご利益はどこかに消えてなくなっております。
今日は、朝のうちに雨が止んで、何となく気温が上がり穏やかな日となっています。 観音様から、また昔の話を思い出してしまいました。