昨夜(9/17)、19時ころ東の空低いところに、ほぼ満月の「中秋の名月」が輝いていました。
十五夜だったのですね。この時刻でもまだ29℃を超える暑さが残り、ちょっとお月見にしては‥
の感じでした。長年あったベランダのススキも今年はもうなくなりました。
一昨日の敬老の日(9/16)は、市が主催する「長寿を祝う会」が市民会館であり
ました。毎年実施されているこの会は、77歳、80、85、90、95、99、100歳になる人
が対象で、今年私は3回目の、この対象になり招待されました。77、88、99、100歳
になる人は、金一封が市から贈られますが、私はこれには該当していないので、市民
会館で演芸を楽しむだけでしたが出席してきました。
午後の部で開場前にタクシーで現地に着いた時にはすでに長蛇の列が出来ていま
した。曇り空でしたから、日照りはありませんでしたが、それでも開場時刻の10分前
には会館内に入れてくれました。開演は、午後2時でしたが、1000人ほどのホールには
まだ少し空席がある、そんな入りでした。
プログラムは、市長挨拶から始まって、市議会議長、県会議員らのご来賓祝辞、
金一封対象者代表一人に贈呈式があり、式次第は終了しました。
この会は「長寿を祝う会」ですから、当然のことなんですが、挨拶の方々からは、
「おめでとうございます」の言葉が必ずあり、「これまでの活動に感謝と敬意を表す
・・」などが入っているのですが、何だかピンと来ない、とってつけたような違和感?
が漂っているみたいな感覚で聞いていました。 他に言いようはないでしょうけど、
いまさら「長寿のお祝い」そのものも何だか気恥ずかしい心地がすると同時に社会的
には高齢化がお荷物そのものとなっている現実とがしっくりかみ合っていないような
感じなんですね。
このようなことをしてもらって、文句を言うとはけしからん‥とお叱りをいただく
かもしれませんね。
第2部の演芸の最初は、小学生合唱団によるコーラス、「見上げてごらん夜の星を」
「Nコン課題曲」などが披露されました。 観客は高齢者ばかりの会場に、澄み切った
清らかな歌声が響き渡り館内は浄化されたようでした。
これらがすべて終わって、いよいよお待ちかねの舞台が始まりました。
今年のそれは「大月みやこ」の歌謡ショーでした。私は大月みやこは、好きな歌手の
一人ですから、大いに楽しめました。ライブで見るのは初めてでした。昨年で歌手
生活60周年になるそうですが、まだまだ元気そのものでした。「白い海峡」「おんな
の港」などの持ち歌のほか、昭和を代表する歌謡曲メドレーなども交えた45分はさす
が大した舞台でした。
ところで、私の住む埼玉県朝霞市は、人口14万6千人の市ですが、この10年で1万
4千人ほど増加しています。高齢化率(総人口に占める 65歳以上の割合%)では、
2020年の全国28.7に対して、朝霞市は19.6 県内全市平均でも3.8ポイント低く、
平均年齢も42.9歳と県内で3番目に若い都市だそうです。 これは、人口増加が若い
世代の社会移動が転入超過となっていることに起因すると分析されています。
しかし、朝霞市の高齢化率を見れば、この10年で3ポイントも上昇していて、この
増加傾向は全国平均の伸びとほぼ同じ傾向にあります。
毎年招待される、77,80,85,88,90,90、99,100歳の2014年から10年間の人数
は下表のとおり増加しています。
朝霞市の年齢別人数(朝霞市HPより抜粋しました。)
上の表で、10年前の80歳、779人は、10年後の90歳では408人とかなり少なくなって
います。90歳の148人は10年後の100歳で13人となっています。
今年(2024年)高齢者は、総務省の15日(9月)の発表によれば、前年比2万人増の
3625万人で総人口に占める割合(高齢化率)は、前年0.2ポイント上がって29.3%で
いずれも過去最高を記録したとあります。また、第2次ベビーブーム期(1971~74年)
に生まれた世代が65歳以上となる2040年には34.8%になるとされています。
日本は世界で最長寿国だそうで、これは喜ぶべきことなのか、そうでないのかハッ
キリとしませんが、いずれにしても社会的寿命(災害や戦争などでの死亡)があまり
ないということでは、平和で喜ぶべきことですね。
しかし、このことが社会経済の仕組みなどに大きな影響をもたらしていることも
事実ですから、やはり高齢化時代にいる我々はこれまでの(昔からの)慣例や習慣を
そのまま継続する考えは改める必要にあるのかもしれません。
昔のお年寄りは、現在ではお年寄りではなく、体力的にも精神的にもまだまだ若い
のかもしれないですね。
昨夜の中秋の名月 (ベランダより 19時ころ)
女の港 昭和59年(唄:大月みやこ) 日本歌謡チャンネル