蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

不思議な日本語(57) 

2025-01-30 | 日々雑感、散策、旅行

 2025年1月も終ります。昨年末のこのコーナーは、身体の一部を使った言葉から
一転、「語呂合わせ」「ぎなた読み」など『言葉遊び』を取上げてみましたが、今回
から再び元に戻って、言葉の不思議、面白さなどについて、それぞれ言葉を順不同に
選んでみました。

 言葉の選択は、あくまでランダムで思いついた順に取り上げていますのでご了承くだ
さい。では、今年最初の・・

 

 ・新巻き  突然ですが、どうしてこのように言うのでしょうか?  大正時代に
北海道石狩川のサケ漁師たちが、新鮮なサケに薄塩をあてただけの長期保存を目的と
しない塩引きサケを試作し「新巻」のネーミングで売り出したところ大評判をとり、
この爆発的な人気から、「塩引き」の名前はいっせいに「新巻」として販売されるよう
になったといわれています。
 サケの塩蔵品の一種で、このことばの語源は、室町時代、塩ザケを塩俵の荒莚(あら
むしろ)で巻いたところから巻の名がつけられ、それが巻の字をあてるようになった
そうです。 塩引きサケとよばれるものに比べ、薄塩であるようです。

        新巻き
        (ウイキペディアより)

 正月に食べるに都合がいいとあります。 昔の人は、サケを「年魚」と呼んだそうです。
春に生まれて川を下った子が秋にまた川に帰ってきて産卵し死んでしまうので、一年の
命を繰りかえす魚と信じられたのですね。 古い歳が終り、新しい一年の神をお迎えする
供え物としてふさわしかったのでしょう。
 お歳暮の由来としては、「神様へのお供物を親戚同士でも贈り合っていたこと」と
「江戸時代の商人が支払いのお礼として贈っていたこと」などがあるようです。 お歳暮
に鮭が選ばれる理由は、神様へのお供物だった塩鮭が縁起物とされていたためだそう
ですが現代ではあまり見かけないのでは?

 私事ですが、昔、北海道に出張した時の帰り際に千歳空港で、生の鮭を1匹自宅に送っ
たことがありましたが、二人には多すぎると叱られたことがありました。

 

・雪辱 「辱(はじ)」を「雪(すす)」ぐということですね。「雪」には「清める」
「洗う」「すすぐ」という意味があり、「雪辱」は「不名誉や恥を洗い清める」という
意味ですね。「雪辱」の正しい使い方は「雪辱を果たす」で、「果たす」は何かを成し
遂げたという意味の動詞です。スポーツなどで負けた経験がある相手に勝つことで、
過去の敗北で被った恥や失った名誉を取り戻すという意味なんですね。

 この熟語は、漢文風に訓読すると「辱(はじ)を雪(すす)ぐ」となり、つまり、
恥を洗い流すということで、四字熟語で言えば「名誉挽回」というのと同じ意味ですね。
 「辱」というのも難しい漢字ですが、それ以上に、なぜ「雪」が「すすぐ」という意味
になるのか、という方がわかりにくいかもしれません。が、明確な謂れを見つけること
はできませんでした。ただ、この字が古くから「洗い清める」という意味で使われて
いたようで、そのイメージは、私たちが現在抱いている、「きよしこの夜」の雪の
イメージに近いのではないかとありました。ちょっとこじつけっぽい感じですが・・

 この熟語の有名な用例は、「会稽(かいけい)の辱を雪ぐ」で、中国古代の春秋時代、
越(えつ)国の王が、呉(ご)国に会稽山という所で敗れ、ひどい屈辱を味わいました
が、その後何年も苦労を重ねた上で、最後には呉国を滅ぼすに至った、という史実から
生まれた故事成語なんだそうです。

 しかし、当の中国では、この熟語を「雪耻」(「耻」は「恥」の異体字)と書くこと
が多いようです。日本語で音読みすればセッチとなるわけで、セツジョクとは違う言葉
となります。少なくとも日本語の場合、「辱」という漢字は、「屈辱」「汚辱」「侮辱」
など、単なる「はじ」ではなくて、他者から受ける「はずかしめ」(あるいは他者へ
与える「はずかしめ」)の意味で使われることが多いようです。

 

・手ぐすね  てぐすねをひくとは何を引いているのでしょうか?  語源は、弓手
(ゆんで)に薬練を塗る意からとあります。 「薬練」は、松脂(まつやに)を油で煮て
練り上げたもので、昔、武士が戦いに臨むときに、弓の弦などに塗って固めて強くした
り、弓の握りが滑らないように弓手に塗ったりするのに用いたものです。粘着力が強く、
弓の弦に塗って補強したり、滑り止めに用いていました。
「手薬煉(てぐすね)を引く」とは、戦いの前に手で薬煉を塗って弓をいつでも使える
ように準備しておくことを表していて、そこから転じて十分に用意して敵を待ち受ける
意味になったそうです。

          (ununより)

 ・銀行  お金を扱うのなら「金行」がふさわしい気もしますが、なぜ「銀行」と
呼ぶのでしょうか?  
  「銀行」という言葉が生まれたのは明治初期だとあります。近代国家としての金融機関
が必要となり、英語の「bank」をどう訳すべきか、福澤諭吉をはじめとする学者らが
協議を重ねたそうです。候補には、金舗、金司、両替屋、金行、銀行などが挙がった
そうですが、結局、銀行に決まったのですね。「行」は中国語で、商店や市場を意味
するそうです。
 「銀行」が選ばれたのは、当時は銀が最も多く流通していて、隣国の中国が銀本位制
を採用していたことと、「金行」よりも発音しやすいのも理由の一つだったようです。
 な~んだ!

 また、「Bank」の語源は、12世紀頃、当時世界の貿易、文化の中心地であった北イタ
リアに生まれた両替商(銀行の原型といわれている)が、両替のために使用した「BANCO」
(長机、腰掛)とする説があるようです。

         BANCO例
         (御祓川大学より)
          

 bankは「銀行」という意味のほかに、「土手」という意味があることも知りました。
「土手」の意味の bank には、他にも様々な意味があり、主なものは「岸」「盛り土、
土や雪などのかたまり、斜面、雲などの層」などです。
 また、競輪の走行する斜面をバンクと呼び、全国43か所の競輪場に造られた競輪の
レースが行われる競走路のことですね。

 

 ・楽屋  「楽屋」という言葉は、雅楽である「舞楽」の演奏家である楽人が舞台の
後ろで演奏していた「楽之屋(がくのや)」に由来しているとあります。楽之屋では、
楽人が演奏するだけでなく、舞人が衣装を着たり、出番を待つ場所としても使われて
いたようです。
 その後、能や歌舞伎などの演劇においても、楽屋は演技者の準備や休息のための場所
として定着して行き、歌舞伎では、内容が複雑化・大掛かり化に伴い、楽屋は仕事内容
や地位によって部屋が仕切られるようになり、現在のような控室になってきたとあり
ます。
 海外では「Dressing Room」や「Loge」として知られていますが、役割は似通って
います。

 劇場の外部から楽屋に繋がった出入り口を「楽屋口」といいます。 出演者はこの
部屋で更衣・化粧・食事等をして自分の出番を待つ。
 室内の設備で最も重要なのは化粧のための鏡台であり、鏡の周囲を照明(電球)が
取り囲んでいることが多い。その他全身を映せる鏡や、出番を確認するために舞台の
状況を映すテレビモニターなども用意されているようです。

 余談ですが、「こけら落とし」とは、新しい劇場やホールなどの施設が完成した際に
行われる、最初の正式な公開公演やイベントのことを指しています。 建物のこけら
(小さな木片)を落として清めるという伝統的な儀式に由来しているそうです。 古くは
劇場の屋根を杮葺き(こけらぶき)にしていたそうで,屋根や足場に残る杮(こけら
=木片)を払い落としてはじめて完成に至ったことを意味するところから、杮落しが
初開場を意味するようになったようだとあります。
 ついでですが、こけらという漢字『杮』は、果物のカキの字に似ていますが、実は
違う漢字で、つくりのところが、市ではなく、縦の棒が繋がっていて上に突き抜けて
いるのです。拡大
してみますと下のようになっています。

              

 今回の5つの言葉はどれもあまり面白くなかったですね・・。お疲れさまでした。

 

 

On the Sunny Side of the Street - The Waller Creek Vipers at Monk's Jazz

 

 

 

 

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タマガムシ

2025-01-28 | 日々雑感、散策、旅行

 池などの淡水に生息している昆虫のお話です。
 成虫でも体は3㎜ほどの小さな半球形で大変かわいらしい、タマガムシ(Amphiops
mater)と呼ばれる1属1種の水生昆虫が、読売新聞(1/18)地域版『動物日記』に紹介
されていました。さいたま水族館の荒井康充さん解説の記事で、名前のとおり球の
ような姿は見ていてとても愛嬌を感じるとあります。

 水生昆虫といえば、タガメやゲンゴロウを想い出しますが、子どもの頃ですね。
戦後、疎開地(奈良)から大阪に戻ってきた頃は、市内の真ん中でも焼け跡だらけ
でしたが、近くの池などにはゲンゴロウ、ヤゴ、ミズスマシ、コオイムシなど採っ
たりして遊んだことがありました。しかし、ここで紹介されたタマガムシは初めて
聞く名前でしたので、ネット記事なども取り入れて、以下に取り上げてみました。

 先ずは、その姿を拝見しましょう。

         タマガムシ
        (ネット画像より)

 

 幼虫は肉食で底生生物等を食べるとありますが、成虫になると雑食性で水草なども
食べるそうです。 さいたま水族館では、水草や冷凍アカムシを食べているそうです。
丸っこい小さな体はとてもかわいいとありますが、何といっても、彼らの魅力はその
泳ぎ方にあるのだそうです。文末の動画では、泳ぎが速すぎてよくわかりませんが、
水槽内を背泳ぎで縦横無尽に泳ぐ姿は癖になる愛くるしさがあるとあります。
 一度見てみたいものと思いますが、ひっくりかえって中脚を超高速で振って泳いで
いるのだそうです。昆虫ですから脚は6本ありますが、その中脚には遊泳毛がふさふさ
と生えてい
てこれで泳いでいて、前脚は中途半端に上にあげて気休め程度に振って
いますが、大抵の水生昆虫が一番使うであろう後脚に至っては伸ばしたままでなにも
していないのだそうです。もしかして、後脚で舵を取っているかもしれませんが・・。
「あの浮遊感のある独特でトリッキーな動きが出来るあたり、ゲンゴロウ達とはまた
違った泳ぎのプロだといえろるかも・・」とあります。

 荒井さんの言葉に、『彼らのような小型水生昆虫はまだまだ生態がわからない種類
もおり、いまだに新種が見つかるロマンあふれる世界です』と述べられています。
 ネットで解説をしている方は、『このガムシの愛称は”泳ぐ正露丸”だ!』とあり
ました。

 東京都の2020年レッドデータでは、絶滅危惧ⅠA類(CR=絶滅寸前)に指定されて
いました。

 

 

 

タマガムシ 241008

 

泳いでいるところ。(速くて見にくいですが・・)
タマガムシ

 

 

 

 

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サイバーサロン(20)

2025-01-26 | 日々雑感、散策、旅行

 園芸友の会の例会は、屋外に出て植物園などを見学する屋外例会と、ネットを活用
したサイバー例会の2種を取り混ぜて、年に6回ほど開催されています。   この会は、
会社OBで作る趣味のサークルの一つで、1976年にその第1回が開催されてから、すでに
50年近く続くサークルですが、年々会員が減少し寂しくなってきています。

 一昨日(1/24金)午後2時から、サイバーサロン第20回が開催されました。ネットを
活用した例会は、コロナ以降でそれまでは、品川にある教養室での実施でしたが、ネッ
トの簡便な味を知った以降は教室での会合はすることなく、そして、遠隔地からの参加
が可能である利点もありもっぱらネット例会となっています。

       今回のメンバー(関東4、札幌、福岡、大阪)
        

 会員からの発表が3件ありました。

   1、栽培中の野菜・果樹のあれこれ        
   2、七福神巡りとエケベリア(七福神)
   3、農業分野の温暖化対策

 今年最初の例会なので、簡単な挨拶の後、すぐに発表に入りました。

1、栽培中の野菜・果樹のあれこれ  は、米作を中心に長年取り組んでいる会員から、
お米の収穫後に野菜などを栽培し、今回はそれらの最近の状況の報告がありました。

再生二期作 お米の収穫後、野菜作りをしないで稲株をそのままにした田んぼでは、
稲刈り後の切り株から再度芽が出て青々と成長し、稲穂が出てきます。従来の二期作と
違って、二期作目は田植えが不要となり、作業量は大幅に減少しますが、収穫量や品質
の点から事業として成立するかどうか疑問は残ります。お米の高級志向にある現在コス
トパーフォーマンスの問題になります。自然に発生しているこのような現象は、昨今の
高温障害といえるかもしれません。

ジャンボニンニク 普通ニンニクといえば、6~8片の半月型をした粒が集まっていま
すが、このジャンボニンニクは、2つのタイプがあり、*単に大きい一つ玉のもの、
*玉ねぎ型の円形で、数片に分かれないものがあります。後者には、周りに数個の子供
が出来るので、その硬い皮を剥いて植えています。

 ジャンボ ニンニク           ポットに植え付け
    

ジャガイモは3種(とうや、きたあかり、メークイン)を栽培している。これらは5月
ころの収穫となりますが、続く田植えとのタイミングが毎年の苦心のしどころです。

エンドウ は2段階の時間差収穫となるように配慮しています。春先の早期栽培では、
さやを食するキヌサヤやスナップエンドウが適しており、実を食すものは少し遅らせた
方が良い。 ソラマメは今年、肥料のやりすぎか、根元に近すぎたかでどうやら失敗
かもしれない。

天王寺カブラ 地域特産のカブですが、これには逸話があり、その紹介がありました。
「江戸時代、野沢村の坊さんが、四天王寺に修行に来て、天王寺蕪の種を持って帰り
育てると、蕪が大きくならず、葉が大きくなった・・」
それが『野沢菜』なのです。
温泉の水を使って漬物として、特産になりました。天王寺蕪と野沢菜は同じ品種なん
ですね。四天王寺の境内に、そのいわれの石碑が建っているそうです。

           天王寺蕪
        

 これらの路地物の他、ハウスでは、種々の果樹の栽培を楽しんでおられ、そのいく
つかの紹介がありました。
        

パッションフルーツ 年に2回花が咲き、果物としての実が2回採れます。3月頃花が
咲き、7月頃紫色に完熟しますが、その時、また花が咲きます。花と実が混在するの
です。9月頃緑の実になりますが、露地(大阪)では、完熟までいかず枯れてしまい
ます。ハウス内では、3月頃に完熟してまた花が咲くのです。

       パッションフルーツ
        

グアバ、パイナップル、パパイヤ 加温無しの単なるハウスで、遊びで作っている
という。パイナップルは食したあとの先端の茎、葉を植えて育てますが、収穫まで2年
かかります。グアバはジュースで有名ですが、そのまま食しても同じ味でおいしいそう
です。パパイヤは、ハウス内では斜めに植えています。直立だと背丈が伸びすぎてハウ
スを突き抜けてしまうためだそうです。パパイヤは黄色く熟したものがお馴染みですが、
青いままでは、野菜として調理して食するようです。

   パイナップル       パパイヤ
       

 関東在の会員からパパイヤの報告がありました。神奈川県秦野の耕作放棄地の畑2百
坪ぐらいの周囲に、2m間隔位で高さ2m程の株が数十本植わっていました。葉は寒さ
のせいか枯れていましたが、果実は15cm位の物が一株に4~5個成っていたのに驚い
たそうです。すべて青い実のパパイヤでした。

        青い実のパパイヤ(神奈川県秦野で・・)
         

 

2、七福神めぐりとエケベリア(七福神) は、新年に相応しいテーマの報告で、新春
早々1/7、旧東海道の品川宿界隈の『東海七福神』巡りをしたこと、さらに七福神を
調べていくうちに、七福神という和名の多肉植物があることも見つけたとの報告でした。

 日本の正月に欠かせない七福神は、福徳を授ける7神仙で①恵比寿(日本)、②大黒天
(インド)、③毘沙門天(インド)、④福禄寿(中国)、⑤寿老人(中国)、⑥布袋(中国)、⑦弁財
天(インド)の七人の神様ですが、その昔、徳川家康が狩野探幽に、宝船に乗った七福神
の絵を描かせ、時の参謀だった天海僧正が七福神信仰を勧めたという逸話が残っている
そうです。江戸時代に全国に普及し、元旦から七草までの間に詣でればその年は七難を
免れ七福を得られる(七難即滅七難即生)とあったそうです。

 現在、都内には30か所の七福神めぐりがあるそうですが、今回はその一つ『東海七福
神巡り』で、京浜急行大森海岸駅から徒歩で旧東海道を品川まで4.5㎞、七つの神社を
お参りし、御朱印もいただいた。ルンルン気分でさらに品川から大崎~五反田~目黒迄
足を延ばし、丁度お昼過ぎになり、巡礼恒例のルールにしている『イタリアン』でマル
ゲリータと赤ワインで乾杯して、新春のスタートを切ったとの報告でした。

  東海七福神巡り              御朱印
   

 そして面白い発見があったのです。多肉植物に『七福神』と名の付く植物があること
を知り、専門店にて買い求めることになったとか。

 エケベリア属の多肉植物の一つである原種「セクンダ」という品種は和名『七福神』
と呼ばれているのです。楕円やへら形の葉が均整のとれた美しいロゼッタ状(厚みの
ある葉が中心から放射状に広がる形)に伸びた多肉植物で、バラのように折り重なった
姿が特徴です。自生地はメキシコの標高2000m以上の溶岩上などに分布し、1838年に
海外の文献で初めて掲載され、日本には明治時代に輸入されたようです。また派生種
「インブリカータ」も「七福神」と呼ばれているそうですが、なぜ「七福神」なのかは
不明です。

  エケベリア(七福神)     
   

 形状は、丸い幅広の葉を広げ、夏になるとピンク色の壺状の花が咲く。肉厚なグリー
ンの鮮やかな色に、冬は先端部分が紅葉し、春~夏にかけては、黄色とオレンジのグラ
デーションが美しくなるのが特徴で、直径15cmほどになるロゼットを、もこもこと
たくさん実らせることから、縁起が良い園芸名が付され、祝い事によく贈られるとあり
ます。

 また、多肉植物は風水と関連付けられ、エケベリアの風水効果は「邪気払い」だそう
です。
 葉先が尖っている部分は「悪い気を払う」力があり、葉の丸い部分は「人間関係を
円滑にする」効果があるとされ、運気の入り口である玄関や窓の近くに置いたり、リビ
ングに置けば、エケベリアのやる気を高め成長や発展を促す効果で家族全員の仕事運・
勉強運アップに繋がるとして、発表会員はリビングの窓辺に一鉢置いたそうです。

 最後に愛情込めて育てているレモンが昨年に比べて、葉付きが良くなく、果実は6個
と昨年より2個多いが、何となく弱々しい感じがするとの心配から、皆さんから意見を
求められました。樹高に比して鉢が小さい? 根を痛めないように土を替える・・
実が付きすぎている‥などの意見がありました。

      愛しのレモン(左は今年、右が昨年)
       

3、農業分野の温暖化対策 は、地球温暖化対策の農業分野における状況について、
具体的にどのように進められているかネットなどを通じて俯瞰した報告です。

 農業分野では、夏の高温(猛暑)が、米の収穫に影響し、品質の低下、収量の減少
などにより品薄、高騰を招いている要因で、とくに、品質低下は、花が咲いてから20日
間の気温が品質を左右するとあり、この期間の気温の高さにより、澱粉が十分蓄えられ
ず白く濁る「白未熟粒」が多く発生することによるとされています。

(注) 米粒にでんぷんが十分に集まったときは胚乳部は透明になり、 集まり方が不十分の場合は
白色 
不透明となるが、この胚乳部が白色不透明となる粒を白未熟粒という (日本精米工業会)。

 温暖化対策としては、温暖化を助長する温室効果ガス(GHG)の発生を抑える対策
(緩和策)と、温暖化に順応した「高温耐性」品種の改良・育成(対応策)の2面ある。


 農水省の昨年(2024年1月)発表の対策方針から抜粋して関連項目を概観すると。

緩和策:・地球温暖化対策推進法 1998年法律第117号 2021年一部改正
    ・地球温暖化対策計画 2016年5月13日閣議決定 2021年10月22日改定
    ・農林水産省地球温暖化対策計画 2017年3月14日策定 2021年10月27日改定

対応策:・気候変動適応法 (2018年法律第50号)
    ・気候変動適応計画 2018年11月27日閣議決定 2021年10月22日改定 2023
     年5月30日一部変更
    ・農林水産省気候変動適応計画 2015年8月6日策定 2023年8月31日最終改定

の取り組みが行われており、緩和策では1998年から、対応策では2015年から具体的
方針
が示されてきている。

 CO₂排出量の農業分野におけるそれがどの程度か、世界と日本を比較して下図に

されています。

    (農水省より)

 世界では、23%が農業分野であるが、日本のそれは4.4%と少ないが、それでも農業
分野でのCO₂削減対策が種々検討され実施されています。
 

緩和策では、2013年の日本の全体総排出量 14億800万t-CO₂を、2030年に7億6000
万t-CO₂  に▲46.0%の削減目標であるが、   
農水省分野で、このうち▲3.5%を受け
持つとの目標である。その具体的な対策は、以下の通りです。

 ○施設園芸・農業機械のGHG削減対策(施設園芸の省エネ設備、省エネ農業機械)
  省エネ生産管理の徹底、ヒートポンプ・バイオマス利用、排熱利用促進等
 ○漁船の省エネ対策
 ○農地土壌に係るGHG削減対策
 ○森林吸収源対策
 ○土地土壌吸収源対策

対応策では、

 ○水稲 白未熟量の発生⇒高温耐性品種の導入(きぬむすめ、つや姫、にこまる等)
 ○果樹 浮皮、着色不良 ⇒ 植物成長調整剤、反射シート、新品種導入等
 ○野菜 高温によるトマト着色不良 ⇒ 遮光資材導入、新品種導入等

がとられ、特に米については、今後10年ごとに、現在のコシヒカリを基準に、高温耐性
0.5度ずつ上げて行く、そして2040年代までに、従来のコシヒカリよりも1~2度高い
耐性を持った品種を開発する必要があるとされている。現在の高温耐性品種の導入率は
15%程度であり、今後さらにスピード感を持って導入率を高める必要があるが、農家に
とっては、栽培方法が異なることによる不安、新品種が消費者にとって受け入れられ


かの不安がある・・との指摘がされています。。

 この他、温暖化による影響は、カメムシなど害虫の大量発生、強烈な台風の発生など
異常気
象の影響がある。風に負けない強い品種なども必要となるなど多様な品種が各地
で導入さ
れることも望ましい。

                

 長くなりましたが、質問も多く、活発な発言で会は盛り上がりました。一年の中で
最も寒
い時季なのですが、今年は穏やかで暖かい日が続いています。2時から始めて4時
過ぎまで熱心な例会となりました。アメリカ大統領に就任したトランプ政権の行くへに
ついての話題も飛び交ううちにお開きとなりました。皆さんお疲れさまでした。

 

 

 

Louis Armstrong - La vie en rose

 

 

 

 

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トランプ流交渉術

2025-01-24 | 日々雑感、散策、旅行

     野球のイチロー氏が、アメリカ野球殿堂入りしました。日本選手では初めての殿堂入りで、394人の
    記者の投票で、1票足りずの99.746%の投票率だったそうです。これまで、100%満票で殿堂入りした
            のは、ヤンキースのクローザ(投手)1人だけでしたから、イチローの野手での殿堂入り100%は惜し
    かったのですね。おめでとうございます。

 

 

 第47代アメリカ大統領に就任したトランプ大統領は、直後からカナダ、メキシコに対して
関税最大25%上乗せ、中国に対して10%‥をはじめ、様々な政策を矢継ぎ早に大統領令に
署名し大きな波紋を投げかけています。 4年前にバイデン大統領が復活した、地球温暖化
対策の国際会議『パリ協定』からの離脱を表明するばかりか、自国の化石燃料を「掘りまく
れ!」と宣言しました。また、世界保健機構(WHO)からも離脱しました。

        (読売新聞オンラインより)

 このような暴言・暴挙を吐きながら、国際協調に逆らい、『アメリカの黄金期が始まる』
と言い放っています。およそ常識的な言動、ふるまいとは思えないトランプ大統領、粗野で
型破りな政治経験もない不動産王が熱狂的な支持を受け、2期目の大統領に返り咲き、世界を
混乱させています。

 映画『プレンティス:ドナルド・トランプの創り方』が、この1/17からTOHOシネマズで
公開上映されています。お坊ちゃまのトランプがある時、悪名高き辣腕弁護士と出会った
ことから今日のトランプが生まれた‥と解説されています。

         映画ポスター
         (同映画より)

         

 東洋経済に、少し古い記事ですが、トランプ大統領の1期目、つまりヒラリー・クリントン
との選挙で勝利したころの記事『トランプの最強交渉テクニックに気を付けろ』
(岡本純子氏、
2017.1.20)に、トランプ流交渉術が分析されていましたので、そのいくつかを抜粋させて
いただきました。トランプの映像や行動から、その記憶力の高さ、強靭な精神力に圧倒され
ますが、さらに独特の交渉術がそこにちりばめられているのです。

          (時事通信より)

 記事は、(8年前ですが)こんな書き出しで始まっています。『これは夢か現(うつつ)か
幻か。1月20日、あのドナルド・トランプが、ついに米大統領に就任した。すべてにおいて
規格外で破天荒な大統領に、これから世界中が振り回されることになるのは間違いないだろ
う。』 『これまでの大統領や政治家と比べるから、違和感や困惑を覚えずにはいられない
が、不動産業界の天才的ディーラーとすれば、彼の言動の多くの説明がつく。』

                 

 トランプの自書『トランプ自伝』に、「私はカネのために取引をするわけではない。カネ
ならもう十分持っている。一生かかっても使いきれないほどだ。私は取引そのものに魅力を
感じる。キャンパスの上に美しい絵を描いたり、すばらしい詩を作ったりする人がいるが、
私にとって取引が芸術だ。私は取引するのが好きだ。それも大きければ大きいほどいい。
私はこれにスリルと喜びを感じる」 「手ごわい連中を向こうに回し、彼らを打ち負かす
ことに、私はたまらない魅力を感じる」

 

 ネガティブな報道を恐れる経営者も多いが、彼はどんな悪い話でも取り上げられないより
は断然いい、と信じている とあります。「メディアはセンセーショナルな話を欲しがって
いる。ほかの人や企業と違うこと、とんでもないこと、大胆なこと、物議を醸すこと。これ
らを提供すればメディアは書いてくれる」「何も言われないより悪く言われたほうがまだ
まし」‥と考えているようだと。

          18歳ころのトランプ(ミリタリーアカデミー在学中)
           (ウイキペディアより)

「メキシコとの国境に巨大な壁を作る」「不法移民は排斥する」「在日米軍を撤退させる」
などなど、荒唐無稽な発言をするが、それらを忠実にすべて実行しようという考えは実は
ないかもしれない。「まずは、とにかく要求してみることだ。頼まなければ何も手には入ら
ないのだから」、そして、「Think Big(でかく考えろ)」・・と。トランプの「巨大打ち
上げ花火」に狼狽し、鵜呑みにしてはならないのですね。

   また、「大きく考える人を見ると興奮する。だからある程度の誇張は望ましい。私はこれ
を真実の誇張と呼ぶ。これは罪のないホラであり、極めて効果的な宣伝方法である」とも
言っているのです。そして、「オルタナティブ、つまり代替の選択肢をより多く用意して
おけば、お互いを競わせてよりよい条件を持ってこさせることにもなるし、交渉に優位に
立てる」
ことから、たとえ真実でなくても、代替案を平気で作り出すというのですね。

 最後は徹底的に戦う姿勢なんですね。「トランプは徹頭徹尾、ファイターだ。つねに強気
で、時に脅し、謝らないし、執念深いし、敵対する相手は容赦なく攻撃する。」「『ライ
オンの調教師のように、ムチを鳴らし、威厳を見せて歩けばライオンは言いなりになる。
弱さやおびえを見せれば、ライオンはたちまち襲い掛かる』というように、弱さを見せる
ことがとにかく嫌なのだ。」

 

 そして、数々のブラック交渉テクニックも駆使している。たとえば、物事を極端に単純化
して見せて相手を攪乱したり、交渉相手の内部で、仲たがいさせて、その混乱に乗じたり、
第三者を交渉に連れ込んできて、プレッシャーを与えたり・・これらの手法が、ポンポンと
矢継ぎ早に繰り出されるのですね。

                 

 さらに岡本氏の別の記事(東洋経済、2016年)で、トランプの毒舌キャラクターについて、
筆者お気に入りだった人気テレビ番組『アトランティス』(弟子)の一部が紹介されていま
した。番組はトランプが主役で、トランプの下でビジネスを学びたい、という若者たちが、
様々なビジネスの課題に挑み、その能力をアピールし、「弟子(インターン)」の座を獲得
するというものだそうですが、毎回誰かが落とされて行く場面で、『You are fired!(お前は
首だ)』などのセリフを語気荒く浴びせかけ、容赦なくこき下ろす。痛快さ、コンセプトの
斬新さが珍しく、その面白さはあくまでもテレビの中のフィクションであり、芸能人や起業
家としてならハチャメチャに面白いが、一国の長となる政治家としての力量や資質があるか
と言えば、決してそうだとは思わなかったそうです。とにかく、むちゃくちゃな「暴言王」
で、その発言は虚言、妄言、失言の玉手箱。

 正常範囲をはみ出し続けることで、同調圧力から解放される「治外法権」状態。まさに、
「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない」という感じだ・・と。彼の人心扇動術の
凄さ、恐ろしさ、そのコミュにケーション力はすごいとあります。そして、短くわかり易い
小学4年生くらいの言葉を使い、誰にでも浸透しているのでしょう。
『Make America great again』はまさしくそうですね。

                     

 まぁ、何というか次元の違う人のようですね。今やこの人を中心に世界は、戦々恐々と
した面持ちで、再び混乱の渦が巻き始めたのでしょうか? アメリカ内部でも、かなりの
反発があるようですから、この先どのような展開になるか‥・ 埼玉のジジイはコタツの
中で静観することとしましょう。 歴史に残る偉大な国となるように・・。

 

 

 

Khachaturian: Sabre Dance / Rattle · Berliner Philharmoniker

 

 

 

 

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星団   

2025-01-22 | 日々雑感、散策、旅行

      昨日(1/21)お昼には、トランプ大統領が就任しました。執務室でのたくさんの大統領令の
     署名が行われているネットのライブ映像を見ていました。声だけが聞こえる多くの記者団との
     やり取りをしながら、次々とサインをし、流れるような大統領の受け応え、関連する多くの
     国々との具体的に数値を挙げた論点を、あるいは歴史的な事象に及んだり、誰はばかることの
     無い自らの論点を、自分の思うように無邪気なほどストレートに堂々と展開する発言や挙動は
     さすがに相手の付け入る隙を与えない、凄い人物を感じました。 
      どこまで突っ走れるでしょうか?  目先は進んでも、将来に大きな傷を残しはしないか‥
     不安は残ります。

 

 

 このところ宵の明星(金星)と土星が接近しているといいます。日没後、南西の低い
ところに光っているのが金星です。その近傍に土星がいるのですね。肉眼では、土星の
存在は、街灯りもあって確認が難しいですが・・。
 また、1/21ころの夜7時半ころの東から南西の低いところで、火星、木星、天王星、
海王星、金星、土星が一直線に並ぶというイベントが起きるそうです。 また、この
10日ほど前(1/10)には、月がプレアデス星団(すばる)の手前を横切る「すばる食」
があったそうです。

     一直線に並ぶ惑星
     (天文ニュースより)

 

 手元の会報の連載記事「宇宙の言の葉を尋ねて 第13回」は『星団~群れる星たち~』
(渡部潤一氏、国立天文台上席教授)が取り上げられていました。冒頭にある「すばる」
は、このシリーズの第1回に取り上げられて、かの「枕草子」にも出てくる美しい「星団」
だともありました。

 

 星団(star cluster=スター クラスタ)は、同じガスから誕生した、互いの重力相互
作用によって結びついた恒星による集団をいい、これらは大きく、年老いた数十万から
数千万の星の群れである球状星団(globular cluster)と、数百個から数千個の若い星
たちの群れである散開星団( open cluster)との二種類に分けられるそうです。
 先の「すばる」は、若い方の散開星団とあります。

 球状星団は、星の密集度が高く、重力が強いためにその形がボールのように球形と
なっている天体で、透明度も良く、大きな天体望遠鏡で眺めた時の素晴らしさは喩え
ようもないくらいだとあります。まるで漆黒の絨毯の上に積み上げられたキラキラと
輝くダイヤやサファイヤのかけらがさらさらと零れ落ちる様を見るようだ‥と表現され
ています。

      ヘルクレス座の球状星団M13
       (ウイキペディアより)

 

 球状星団の星たちはかなり年寄りで、まるで星の老人ホームみたいだと表現されても
いますが、これらの星団は宇宙が始まった頃に出来た星団だと言われていて、既に
100億年くらい経っていると考えられているのです。しかし、この星団の中に、青白い
星やオレンジ色に輝く若い星も見られ、これまで不思議に思われていたそうですが、
どうやらこれらの星は、老いた星同士が衝突したり合体したりした結果若返った星だと
考えられているとあります。

      みずへび座の球状星団
       (ウイキペディアより)

 

 このような球状星団は、銀河系に150個ほどが知られており、肉眼でも観られる、満月
くらいの大きな星団、ケンタウルス座のオメガ星団があり、満月よりも大きく広がって
いるそうです。 しかし、この星団は日本では南の空低いところにあるのでなかなか
見ることが難しいそうです。これに反して、北の空真上にあるヘルクレス座のM13は、
大きさは満月の半分くらいですが、肉眼で見えるぎりぎりの6等級とあります。街中の
灯りがあるところで観測するのは無理でしょうね。

 

 一方の散開星団は、生まれたばかりの若い星の集団で、星の数は少なく比較的集まり
具合がまばらで、重力が弱いためしばらくすると星々は散りじりになって最終的には
散逸してしまうそうです。球状星団を老人ホームにたとえれば、こちらは幼稚園生の
集まりのようだともあります。幼稚園からそれぞれ学校に上がり卒業してそれぞれの
人生を歩む人間の世界と同じかも‥と述べられています。

 散開星団は銀河系の中に千個ほどあるそうですが、冒頭にも出てきた「すばる」(プレア
デス星団)は有名で、双眼鏡で見ると大小いろんな星たちが集まっていることが分かり
ます。 

        プレヤデス星団 (M45)(すばる)
         (ウイキペディアより)


 中には、太陽の何十倍もあるような重い星を含む星団もあるそうです。
このような
星団をスーパークラスタと呼ぶそうですが、ウエスタ―ルンド1という散開星団は、
最近の研究で太陽の千倍以上の直径を持つ大きな赤色超巨星と呼ばれているそうです。
アメリカ宇宙望遠鏡(JWST)の赤外線望遠鏡によって鮮明な画像が捉えられています。
画像は、赤外線の波長ごとに撮影されたデータを可視光を当てはめて再現したものだ
そうです。色とりどりに見えるのは、星の質量による老化の差による表面温度の違いが
反映していると考えられているのです。

 

        ウエスタ―ルンド1
         (astropicsより)

 このウエスタ―ルンド1(散開星団)は、きわめて星の密集度が高く、いずれ遠い
将来には、千五百個以上の超新星爆発が起こり、「宇宙花火」の場所となるかもしれ
ない。あるいは、散開星団としてはあまりに大規模で星がたくさんあるので最終的に
球状星団となってしまうかもしれない・・と考えられているそうです。
 いずれも数千万年以降のおはなしなんですね。

                 

 昨日(1/21)はトランプ大統領就任式で、テレビはトランプ色で満載でした。多くの
大統領令に署名した内容の中には対象国にとって不穏当と思われるものや国際協調を
台無しにしたパリ協定離脱、WHO離脱などもあり、世界に向けて大きな波紋を投げかけ
ています。

 宇宙の中のホンに小さな地球という「粒」は、新大統領就任で俄かにざわついてきました。

 

 

 

数千個の恒星からなる球体! 星団が作られる理由

 

 

 

 

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勝海舟

2025-01-20 | 日々雑感、散策、旅行

 書物やテレビなどでも超有名な人ですから、今さら‥の感が否めないところですが、
この1月19日が、命日なんですね。 今から126年前のことです。 享年75歳だった
そうです。

 勝海舟は、スクリュー式蒸気軍艦「咸臨丸」で渡米したり、海軍の育成に努め、
革新的な考えを持った幕臣と言われ、1868年に新政府軍が江戸に進軍した際には、
当時新政府軍の本陣がおかれた池上本門寺での西郷隆盛らとの交渉を経て、「江戸
無血開城」を実現させたことでも有名ですね。

        勝海舟(サンフランシスコにて1860年)
         (ウイキペディアより)

 鳥羽伏見の戦いで幕府軍が敗れると、官軍は東征し駿府城まで来るといよいよ風雲
急を告げ、徳川慶喜の意向を汲んだ海舟は、早期停戦と江戸城の無血開城を主張し
これを成し遂げるのですね。 交渉が決裂した場合には、江戸市民を千葉に避難させ
たうえで、大量の火薬を市街地に運び入れ、新政府軍を誘い入れ江戸の町もろとも
敵軍をせん滅させる焦土作戦を準備して西郷に決断を迫ったとあります。 この辺り、
新政府軍側にはイギリスが、幕府側にはフランスが付いていることなども配慮しな
がらの一大歴史的大役を果たすのですね。

                

 そんな 勝海舟は、1823年、江戸本所に御家人・勝小吉の長男として生まれ、10代の
頃から剣術、
禅を学び直心影流剣術の免許皆伝となり、二十歳を過ぎる頃には蘭学を
学び私塾を開くまでになり、その才能が認められ長崎海軍伝習所に入所し、1860年
には咸臨丸で渡米するのですね。

        銅像(墨田区役所広場)
        (ウイキペディアより)

 まぁ、略歴を見ていますと、何ともエネルギッシュな活動家であったようですね。
人間的には飾らず、ぶっきらぼうな感じのようでもあり、敵も多く味方も多かった
のではないでしょうか。そんな中にあって、激動の時代をうまくかじ取りの中心人物
となり大きな活躍をするのです。
 この時代、海舟の行動の中には、咸臨丸では福沢諭吉、ジョン万次郎ら、その後
には、時代の中心にいた有名な人々、例えば、徳川慶喜、坂本龍馬、大久保利通、
佐久間象山、大村益次郎、アーネスト・サトウ・・ら多くの名前が出ていました。

 風呂上がりに脳溢血で倒れてそのまま意識不明で息を引き取ったとあります。75歳
でした。

         池上本門寺
         (Found Japan より)


 ウイキペディアに語録がありましたのでその一部を転記します。

・勝ちを望めば逆上し措置を誤り、進退を失う。防御に尽くせば退縮の気が生じ乗ぜ
られる。だから俺はいつも、先ず勝敗の念を度外に置き虚心坦懐事変に対応した。

・行政改革というものは、余程注意してやらないと弱い物いじめになるよ。肝心なの
は、改革者自身が己を改革する事だ。

・やるだけのことはやって、後のことは心の中でそっと心配しておれば良いではない
か。どうせなるようにしかならないよ。

・いつ松を植えたか、杉を植えたか、目立たないように百年の大計を立てることが
必要さ。

・世の中に無神経ほど強いものはない。

 

                 

 明日(アメリカ時間で)1月20日、新しい大統領が就任します。国際協調などは吹っ
飛ばし、自己中心路線を強力に推し進めようとする予測不能な政策推進人物の誕生に、
世界は驚愕と不安を持って注目しているのでしょうね。もう誰も止める人はいない!

 

 

 

 

【幕末】206.2 西郷隆盛と勝海舟 江戸無血開城【戊辰戦争】

 

 

 

 

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セレンディピティ

2025-01-18 | 日々雑感、散策、旅行

          阪神淡路大震災から30年が過ぎました。苦闘の中から見事復興された姿がそこにありました。
     その後も中越地震、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震・・と、最近の地震だけでもこれだけ
     あります。被災地の皆さんの苦労、不安、心配はいかばかり・・胸が押されます。

 

 セレンディピティ・・私には馴染みがなかったのですが、有名な言葉なのだそう
です。

 読売新聞コラム「編集手帳」(2025.1.13成人の日)の記事に使われていました。 
昭和の大女優・高峰秀子の自伝からそのことの下りが述べられていました。
 21歳の人気女優が「つまんない」とこぼした言葉に対して、監督が「目の前の松の
木が、こちらに向かって曲がっているのはなぜだろう? 多分、海の方からの風で
自然にまがっている。 なんでもいいから興味を持って見ると、世の中そんなにつま
んなくないよ。」といった言葉に、自分の思い上がりを恥じ、「プロに徹しよう」と
思った・・と。監督の親身な助言が<知的創造>を促したのだろうとあり、成人の日
に因んで、多くの大人の仲間入りをした若者に『セレンディピティは待っている』と
励まされていました。

          (ネット画像より)

 セレンディピティをウイキペディアに見ると、『素敵な偶然に出会ったり、予想外
のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の
価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、
幸運をつかみ取ることである。』とあります。

 

 大変すばらしいことのようですね。 高峰秀子は、監督の何気ない言葉にハッと、
自己の思い上がりに気が付いて、成長の糧となったのですね。 残念ながら私は未だ
このような思いに出会っていないようだというか、出会っていても気が付かずにいる
‥まるで「木偶の棒」なんでしょう。 しかし、それほど大きなことでないなら、
これまでもいろんなところで、身が引き締まる発見や気づきはあったのでしょうね。
幸せの青い鳥は実は自分の中にあるということなんですね。

                 

 そんなセレンディピティ「serendipity」という言葉は、イギリスの政治家であり
小説家の、ホレス・ウォルポールが1754年に生み出した造語だというんですね。
 彼が子どもの頃に読んだ『セレンディップの3人の王子 (The Three Princes of
Serendip)』という童話に因んだ言葉とあります。
 セレンディップというのはセイロン島(現、スリランカ)の意味だそうですから、
その題は『セイロン島の3人の王子』ですが、その内容は3人の王子が次々と予期
しない発見を繰り返す話であるところから、そのようなことがらを指す言葉として
童話のタイトルを使って作り、その意味としたのですね。

         (amazon.co.jpより)

 言葉の響きに似合わず、ほのぼのとした優しい気付き(発見)を意味しているの
ですね。

                

 ウイキペディアに、「セレンディピティが見いだせる代表例」として挙げられて
いる事象の中から抜粋して以下に列記します。

 ・アイザック・ニュートンによる万有引力の法則

 ・アルキメデスによるアルキメデスの原理

 ・アルフレッド・ノーベルによるダイナマイトの発明

 ・ヴイルヘルム・レントゲンによるX線の発見

 ・キューリー夫妻によるラジウムの発見 

 ・アレクサンダー・フレミングによるリゾチームとペニシリンの発見

 ・ショックレーらによるトランジスターの発明

 ・江崎玲於奈らによるトンネル効果、トンネンルダイオードの発明

 ・飯島澄男によるカーボンナノチューブの発見

          (iStockより)

これらは一部ですが、大変な発見や発明に繋がっているのですね。

 これらの大発見や大発明は、とりもなおさずその事象が起きる(た)ことを認識
する知識・問題意識によりなされたことは言うまでもありません。

 

 

 

 

フジコ・ヘミング「幻想即興曲」スペシャルMV Blu-ray『赤いカンパネラ』より

 

 

 

 

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38ウエブ Jan.‘25

2025-01-16 | 日々雑感、散策、旅行

 三日前1/13)の夜8時前からは、今年最初のウエブ談話会がありました。 
このグループは入社同期のメンバーで、以前からウエブ(ネットによる)談話会が
行われていましたが、私は途中から参加し、月一の情報交換、飛び飛びに登場する
話題に刺激されたりして楽しみにしています。 昨年7月には、入社60周年の記念懇親
会があり40名が懐かしの研修センターに集まり、リアルで懇親を深めたところですので、
ウエブでの談話会も、それなりにヴィヴィッドな感じが漂っているようです。

        38ウエブJan.'25  参加メンバー
        

 

 年明けのミーティングといっても、特段改まった趣向はなく、唯々各人の思いに
任せた話題が進行して行くのでした。 同期や知人の消息が報告されました。これ
まで、音信不通であった同期から年賀状が届いた‥元気である‥ことが分かり早速
名簿の訂正・・となりました。

 20数年前に他界した、同期の奥様から電話が届いたとか、同年代の知人が突然亡く
なったとかのニュースもありました。ひと時、これらの知人友人の想い出が語られ
たりしていました。

                 

 復興支援を目指した「往復飛行機で行く奥能登ツアー」が募集されているとの情報
は昨年に周知されましたが、今のところ 3人の賛同があり、『雪がなくなってから~』
の意見に従って、4~5月頃実施の方向で検討するとのことでした。この年になると、
体力でのボランティア活動は無理ですから、せめて旅行で支援が出来れば・・などの
コメントもありました。 

                 

 突然、ブルガリアに行きたい・・以前から考えている、との発言があり、いろいろ
と調べた情報が語られていました。彼は国際派で、現役時代には多くの国で活躍され
ていましたから、「さもありなん!」と思い、その目的などを問うと、『な~に、
アワビを食べに行く』との返答に唖然としましたが、黒海に面した国で、そこで獲れ
るというアワビが日本にも輸入されているとか・・好みに調理しているそうですが、
それが嵩じたと見えます。そういえば、大相撲の世界に琴欧州という力士(現在親方)
がいました。この初場所では、土俵際に勝負審判として座っています。 また、引退
した碧山という力士もいましたね。なんでも親思いだとか・・。

          侍ジャパンより)

 そんな話から、最近のNHKテレビで、アマゾン奥地に住む『未開人』のドキュメン
タリーが放送されていたことに関連して、人間の時代による変化、地域による変化の
面白さについてひと下り話があり、生命とは何か? 人間を形作るのは何か? 意識
や感情は同じか?など、いきなり哲学的な話に飛んだりしたのです。
 人間は地域の風土や気候などによる生活基盤の上で長年の間に言語や習慣が定着し、
それらが発展してきたのではないか‥のような意見がありました。 これら民族の
違いや文明の発達過程に於いても人間の成長・発達に違いがあるようで、ぐぅ~と
現代に引き寄せてみても、この30年ほどの間に、人々の行動や振る舞いが大きく変化
してきているとの見方もありました。 テレビを観ていても、外国人やハーフの人
たちが大勢出演しているし、話す言葉や音楽一つとっても大きな変化が見られる・・
と。

         (日本経済新聞より)

 話は国際情勢に移り、昨今の東西陣営の動きの中に、静かに世界制覇を目指す国が
あるとの危機感にも似た発言とともに、就任を間近かに控えた米大統領の注目度にも
感心する発言もありました。この辺りに来ると、発言は活発になっていました・・。

                

 以前の勤務地に呼ばれて、「米寿の祝い」を受けて来たとの報告の中で、未だ米寿
には早いが、地元から「祝い事は早くても良い」との趣旨で楽しんで来たそうです。
本人曰く『早くお祝いしてもらうと、それだけ早くお迎えが来るのでは?』と複雑
な気持ちにもなる・・との冗談が出ていました。
 これに端を発して、祝い事は「数え年」で行う・・ことから、「数え年」とは何ぞ
や‥みたいなことになり、改めて定義が飛び出してきました。「数え年」は生まれた
時が1歳で、その年の末に年を一つとり、翌年元日には2歳となる。その年の誕生日が
来るまでは、満年齢との差が2歳あり、誕生日が過ぎるとその差は1歳となるが、新年
を迎えたとたんにその差は再び2歳となる。
 そういえば昔は競走馬の世界でも「数え年」で表されていたようですね。

              

 新年最初の談話会は、このような放談会となりましたが、お互い元気な姿を確認
し合ったのでした。

 

 

 

Salvatore Adamo - Tombe la Neige 1963

 

 

 

 

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時代は変わった!(1)

2025-01-14 | 日々雑感、散策、旅行

 最近フト思ったりするのですが、どうも世の中変になってしまったのでは?と
思うことがままあるのです。詳細な調べに基づいた話ではなく、どちらかというと
表面的な事象を捉えた、感覚的な見方かもしれませんが、どこか違ってきている‥
そんな風に感じることがあります。

           (イラストくんより)       

 何がどうなのか?・・といえば、どうも人の意識というか、考え、行動が利己的
で排他的な部分が強調されて、モラルどころか社会規範、正義感などが無視された
と思う行動が目につくようになったのですね。 たとえば・・

 身近な、小さな事柄では、少し前から毎日のように詐欺電話がかかってきます。
すこしまえに遭遇した詐欺電話と同じ手口の電話がかかってくるのです。迷惑電話
撃退のために、留守電にしているのですが、以前はこれで済んでいましたが、最近
のそれは、自動応答で何やら喋った挙句、お問合せは○番を押してください・・と
言っているのです。最初の頃は、ほっちゃっていましたが、あまり頻繁なのでその
〇番を押したのです。そうしたら、『あなたは通信法を犯している。至急対処する
必要がある・・』みたいな話しから、おかしいと思いながらも、それを払しょく
してしまおうと話を聞くことに・・。これが詐欺の手口です。
 危うく被害は免れましたが、最近では、『この電話は、○日後に停止されます。
お問い合わせは〇番を・・』というような感じの電話が頻繁にかかってくるのです。

      (ネット画像より)

 最初の危うい対応の時に、うかつにも携帯電話番号を教えてしまったので、3日
おき位に、携帯の方に電話がかかってきています。知らない番号なので、無視して
いますが迷惑千万です。 コンピュータ発信で、まるで魚釣りの「撒き餌」みた
いな感じですね。 SNSを使った、闇バイトの募集、通信による指示など新しい
手口もありますね。

 

 別の事件では、報道からだけの情報ですが、大学生が、授業中に席を立って、
最後部座席の学生8人をハンマーで殴りつけてけがをさせた。ファーストフードの
お店に並んでいた塾帰りの高校生2人が、43歳の男に刺され1人は死亡、1人には
重症を負わせた。犯行は僅か30秒くらいの間だとあります。テレビ映像では大きな
立派な家に犯人一人住まいだとか・・。
 これらの事件は何が原因なのかはわかりませんが、どうしてこのような行動が
行われるのか?疑問です。その根底には「自己本位」の塊があるのかもしれません。
それが押さえられなくなってきている・・。

 

 サイバー攻撃もありました。年末から43もの組織を標的としたDDoS攻撃という、
通信・機能を麻痺させる行為が行われたのです。 この種の攻撃は以前からもあり
ましたが、今回は、航空会社や金融機関さらにはドコモなどのサービスを停止させ
る攻撃が行われ、このgooブログも1日普通状態に陥ったのでした。
 攻撃者はどこのだれか追跡できないようですが、標的とした機関のシステム(サー
バ)に、多くのポットネット(今回224を特定)から大量のデータを送りつけて
麻痺させる手口のようでした。

      DDoS攻撃
     (ESET-セキュリティより)

 パソコンが普及した頃、メールに添付された形式のウイルスメールが横行しまし
た。それも、知人のメルアドで送りつけられ、危なく添付ファイルを開くところ
でした。本文がどうも、日頃の知人とは文調が違うことから難を逃れた経験があり
ます。

                

 先の日本での選挙でも、候補者の選挙掲示板に選挙とは全くかかわりのない広告
まがいのポスターが貼られたり、当選を目指さない候補者が立候補して、他の候補
者を応援する‥という事態が起きましたが、「法律に違反していない。」むしろ、
そんなことは、これまで考えても見なかった社会通念から法律に規定されなかった
のであって、それを逆手に取った行為は、法律的な処罰はできないが社会の規範、
モラルからして言語道断の行為であるでしょう。
 法律に書いてないから何をしても良い・・そんな幼稚な御仁なのでしょう。
しかし、厚顔を堂々とさらして、賛同者までを集めたとか・・。
 世の中変わってしまったのですね。

              

 近時、台湾海峡やバルト海で通信ケーブル、電力ケーブルの破損事故が相次いで
いるそうですが、どうやら故意の仕業のようだと報じられています。錨を沈めて
船舶で引きちぎるような現象だとありますが、陰湿なやり方をする国があるよう
です。

 このような個々の事案ばかりではなく、思い返してみると、もう2年以上も続く
あのウクライナ侵略も、もとはといえば自己本位、利己主義が噴出した行動では
ないか。 勝手に相手の国に爆撃を仕掛けて侵略する・・遠い歴史上の戦争? 
みたいな図式が現在再現されているのです。 大国の利益優先による侵略行為が
厳然と許されている・・。多くの国がそれに反対を表明しているが、武器弾薬で
侵略する相手には通じない。人類が営々と築いてきた英知はどこに消えてしまった
のか? 世界規範、正義感、倫理観・・などに基づいた協調・共栄の精神などは
跡形もなく消されてしまっているのですね。どこかに、軍事、武力によって「強国」
を誇示している国もあります。

              

 そういえば、直接武力行使はしないまでも、カナダはアメリカの51州目となれば
関税はなくなるとか、グリーンランドは自国に必要だとか、信じられない発言が
まかり通っているのも不思議です。なぜこのような暴言が一国の首長にもなろうと
する人の口から発せられるのか? 信じられません。普通なら、このような発言を
すれば、「少しおかしいのでは?」とたしなめられるところだと思うのですが、
多くの大人(タイジン)も、発言に戦々恐々とするばかり。 もはや「何とかに
刃物」のような危険さえ感じられるのに、それを制することも能わないそんな世の
中になってしまったのでしょうか?

     グリーンランド
       (gooブログより)

 相手に最大級の脅しをかけ、何をするか分からないと思わせるマッドマンセオ
リー(狂人理論)の常道、駆け引きの一環として、常軌を逸した過激な言動を意図
的に繰り返して交渉相手国に要求や条件を吞ませることが目的の手段だとあります
が、困ったことです。予測不能で、国際規範に基づかないで相手国をおじけづかせ
て追い込む手法を用いる・・そのような態度が許されているのです。

 動物の世界とまではいわないにしても、どこか遠い昔の野蛮な時代に戻ったよう
な気がしています。

 

 

 

Richard Wagner:LohengrinーPrelude to Act 3

 

 

 

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エイジテック

2025-01-12 | 日々雑感、散策、旅行

 エイジテック(AgeTech)とは、高齢者の健康や生活を改善するテクノロジー
のことを指し Age Technology を略した言葉で、高齢者の健康管理や医療の効率化、
身体機能の衰えや障害をサポート、社会活動への参加促進など、さまざまな分野で
活用され、300兆円規模の市場と見込まれ、数年前から急激に注目を集めている
分野です。 先の、CESでも多くの企業が出展し活気があったようです。

         (アマテラスより)

   日本は世界で最も高齢化率の高い国の一つであると同時に、エイジテックの
潜在市場規模でも世界トップクラスとあります。

 昨日(1/11)の読売新聞ではラスベガスからCESの報告の形で取り上げられて
いました。

 『スマートおむつ』は、旭化成エレクトロニクスが出展した排尿を検知する
仕組みのおむつを出展したそうです。 おむつに取り付けられた導電性素材が
尿に反応して発電し、その電力でおむつの水分量を読み取りタブレットなどの
端末に通知する仕組みだそうで、おむつの交換が早くでき、介護される側 する
側双方の負担軽減を実現する。『スマート白杖』は、TDKの出展で、高齢者や
視覚障害者の歩行をサポートする。『スマートグラス』は京都市のエルシオから
の出展で、自動でピントを合わせる仕組みの眼鏡だそうです。

       (Yahooニュースより)

 また、アメリカの新興企業からも多く出展されていて、耳が遠くなったお年寄
りや難聴者のコミュニケーションをサポートする『ザンダー』は、会話の内容を
文字起しして、字幕のように表示する眼鏡型端末を、さらに別の企業からは、
高齢者の孤独感を和らげる犬や猫の形をしたロボットを紹介していたそうです。
このロボットに障ると、首を傾げたり鳴いたりするとあります。


       (ライブドアニュースより) 

 

       (CNET Japanより)


 拙ブログの先(1/9)の「CES」の記事では、壮大な未来型生活空間の実現に
向けた取り組みが紹介されましたが、同じ会場で、高齢者向けのさまざまなサ
ポート機器、システムも多く展示紹介されているようです。

 例えば、上述した例の他、高齢者の生活の質を向上させ、自立を支えることを
目的として、
具体例としては、次のようなものが考えられています。

  • 血圧管理、食事管理アプリや運動アプリなどのスマートフォンやタブレッ
    トアプリ
  • 介護支援ロボットや見守りシステム、携帯型トイレ、排泄管理アプリ
  • 遠くに住む親の見守りやコミュニケーションに役立つシステム
  • 着用型機器によるフィットネスや遺伝子検査
  • 転倒したときに柔らかくなる置き床などの転倒防止デバイス
  • VRデバイスによる孤独の解消や回想法、リハビリ
  • 認知症患者のリハビリアプリ

 さらに、以下のような面にも期待されているようです。

  • 徘徊防止システム
  • AIによる認知サポートシステム
  • AIによる診断支援システム

                 

 個人的には、既に、歩行がぎこちなくなってきて、長時間の歩行は無理となっ
たうえに、聞こえにくくなってきましたし、そういえば細かな文字も見難くなっ
ています。これ以外は今のところ、特に問題があるというわけではないので、
まぁ、楽しく生活しています。

 

 

 

Andrea Bocelli, Edith Piaf - La Vie En Rose (Live From Portrofino / 2012)

 

 

 

 

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CES’25

2025-01-10 | 日々雑感、散策、旅行

 世界最大級のテクノロジー展示会「CES」が、米ラスベガスで1/7~10まで開催され
ています。今日が最終日ですが、今年も大変賑わっているようです。
 日本からの出展は勿論、開幕に先立つイベントや基調講演などでトヨタ自動車やパナ
ソニックの社長のプレゼンテーションがありました。 例年世界から4000社ほどの
参加企業がありますが、今年はさらに200社ほど増えたそうです。新興企業も1400社
ほど出展し、新技術の粋を集めた提案、製品などの展示が盛大に行われています。
日本からも、上両社の他、ソニー、旭化成、エネオス、ホンダ、京セラなど多くの企業
さらにはスタートアップ企業31社が出展されています。

        (CNETJapanより

 CESとは、もともと1967年に第1回が開催され、Consumer Electronics Show(家電
展示会)の頭文字から「CES」と今日も呼ばれますが、もはやエレクトロニクス分野
だけではなく、自動車をはじめ、住宅、医療、美容、介護など広範囲に亘る技術全般
ならびに環境、生活の改善、豊な暮らしに向けた提案の場ともなってきていると言え
ます。 したがって、1社の技術の発展ではなく、数社さらには多くの企業体のアイ
デア、ノウハウの融合・結晶を目指した展示会への意味合いが強くなってきている
ようです。

 CESは既に50年以上の歴史をもち、1970年代にはビデオレコーダー、85年にはファ
ミコン、96年にはDVDなど お馴染みの機器が発表されて来たことを振り返ると隔世の
感があります。とくに最近では、2018年の IoT,4K/8K、ドローン、19年の5G 、AI、
20年には5G 、AI、8Kの発展および新ネットワークIWONの発表、昨年にはAIとその
応用、自動運転に関する発表などを中心として益々活況を呈して来ています。

        (PRONEWSより)

 拙ブログにも、過去いくつかのCES状況を記事投稿していますが、その進展の速さ
には目を見張る思いがしています。さも、現地会場に、行ったかのような記事になっ
ているかもしれませんが、仕事から離れてからというもの、ネット情報から「訪問して
きたつもり」になっていますので、すでに人の目を通した内容しかお伝えできていない
ことになります。

 

 今回とくに、印象に思いましたのは、冒頭に挙げましたトヨタ自動車、パナソニックの
両社長の講演でした。 社長室で決裁をする社長イメージではなく、率先して目標に
向かう姿がそこにあることと、その目標が自社製品の未来だけではなく、もっと広い
生活、社会、環境に向けた豊かさの追求にあるところです。そのための、協業すべき
パートナーへの呼びかけでもあるとですね。

 トヨタの「ウーブン・シティ」、パナの「パナソニック・ゴー」の講演は、文末の
動画を拝借しましたので、内容はそちらを参照ください。
 ウーブン・シティは、Toyota Woven Cityで、wovenとは、「織られた」を意味し、
あらゆるものを織りなした理想の町づくりを目指し、トヨタがもともと自動織機から
始まったことにも掛けたネーミングで、『トヨタの強みと、自動車産業ではない業界の
強みを組み合わせることで、1社や一人では作り出せない新しい価値やプロダクト、新し
いサービスを創り出せると信じている。 これを“掛け算による発明”だと考えている』と。

 

 

私はトヨタの関係者でもパナの関係者でもありません・・。

CES 2025 プレスカンファレンス

 

CES 2025開幕 パナソニック12年ぶり基調講演で発表したAI新戦略は?シリコンバレー拠点を独自取材【CES 2025】

 

 

 

 

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映画館    

2025-01-08 | スポーツ、芸能、映画

 突然ですが映画「館」なんです。

 最近になって映画を観る機会は多く、楽しみにしています。 テレビ、特にBSで
ウイークデイには大体放送がありますので、見たいと思うのを録画しておきます。
そうです。映画館に行って観るのではなく、自宅で寝そべったりして・・。

 ところが、手元にある会報に「映画」についての記事を見つけました。『映画館
の魅力と未来』(岩崎ゆう子氏、コミュニティシネマセンター事務局長)と題して、
これまで気が付かなかった、というか殆ど意に介していなかった「映画館」について
述べられていて、ほとんど知らないことばかりなので、記事の内容をかいつまんで
ここにご紹介したいと思いました。

     有名なトゥシンスキー劇場(アムステルダム)
       (Esquireより)

 最後に映画館で観た映画は何だったか? 思い出してみると、シネ・リーブル池袋
というシネコン(シネマコンプレックス)で、2018年に観た『モリのいる場所』でし
た。 変わり者の画家、熊谷守一の生涯を描いた作品で、山崎努がその役で面白く
印象に残る映画でした。映画を観たことで、後に、豊島区千早町にある「熊谷守一
美術館」にも訪問しました。

  熊谷守一の代表作の一つ       熊谷守一美術館
  

 

 横道にそれましたが、確かに映画館で見る映画は、広い暗い空間の中で、全方位
から聞こえる音、音楽に誘われて、多くの知らない人と一緒に観ていますが、全く
孤独の中で、自分一人の世界に入って画面の中に身を埋めてしまっているのです。
会報記事にも、これが映画館の大きな魅力だといっています。

 会報記事から映画館事情などをご紹介しますと・・(データは、2024年3月発行の
『映画上映活動年鑑2023』)

 先ず映画館の種類として、「シネマコンプレックス(シネコン)」「ミニシアター/
名画座」「既存興業館」「成人映画館」の4つに分類されているそうです。シネコン
はご存じの通り、一つの建物にいくつかの映画上映施設があるタイプで現在主流と
なっています。ミニシアターは小規模映画館で、アート系、インデペンデント映画
と呼ばれる作品でアジア、ヨーロッパなどさまざまな国の多彩な映画を上映していま
す。ここ数年は増加傾向にあるそうです。 既存興業館というのは、大手映画会社
直営または系列館として経営されて来た従来型の映画館を指しています。 次第に
減少傾向にあるそうです。

 で、現在日本の映画館は 592館 あるそうですが、下の表にあるように、89%が
シネコンなんですね。(会報記事のデータを表形式に加工しました。以下同じ。)

        

 そして、どのくらい見られているか?  2000年代では 2019年が最高で、その
観客数は1億9491万人だったそうです。この数字は他の国と比較すると、さらに次の
表に示されているように、韓国、フランス、アメリカ・カナダと比較して、1人あた
りの年間鑑賞本数で見ると、韓国4.4本、フランス3.3本に比べて日本は1.5本と諸外国
では日本よりかなり多くの本数を映画館で見ているということだそうです。

    

 日本で、観客数が最も多かったのは、1958年だそうで、11億2745万2000人だそう
ですから現在の10倍近いですが当時の人口は9000万人あまりで、1人当たりに換算
すれば、年間10本以上となります。当時は、多くの日本人は毎月1本以上の映画を
映画館で見ていたことになります。

 現在は、映画そのものを見る人がどのように変化しているかは、述べられていま
せんが、映画館で見なくても、ネットや他の手段(DVDなど)で、映画そのものの
観賞はやはり結構多いのではないか‥と思うのです。 個人的に言えば、映画館を
訪れる機会はぐっと減っていますが、その反面ネットで映画を観る機会はかなり増え
ています。高齢で出歩かなくなったことが主な理由ですが、若い人たちも、ネット
などでの映画鑑賞は結構多いのではないかと思います。

 日本の映画館の数は上述したように592館とありますが、これは多いのか、少ない
のか?については、仮に、人口をスクリーン数で割った、「1スクリーンあたりの
人口」として諸外国と比較したものを下表に示しています。

  

 これで見ると、韓国は日本の2倍以上のスクリーンがあり、フランスやアメリカ・
カナダは、日本の3倍も4倍ものスクリーンがあることになり、日本のそれはかなり
少ないといえるとあります。

 

 さらに、日本の映画館を地域で見ると、592館、3682スクリーンのうち、200館
1291スクリーンが関東にあり、これは約35%にあたり、このうち83館(415スクリー
ン)つまり約14%が東京に集中しているそうで、全国1718市町村のうち18%の301
市町村には映画館があるがその他の80%以上には映画館がないとあります。
 人口5万人以下の市町村(1215)で映画館のあるのは54(4%)に過ぎず、大きな
地域格差があると指摘されています。フランスでは2万人以上の町の殆どに映画館が
ある。1万人以下の町でも28%、1~2万人の町では73%映画館があるそうです。映画
館は図書館に次いで館数が多く、国民にとって重要な文化、教育施設と考えられて
いるとあります。

               

 また、映画館の建物自体を捉えても、日本ではいずれ建て替えることを前提として
作られているのに対して、外国では、「パレス」と称されるにふさわしい壮麗な映画
館が多くあり、中でも100年以上の歴史を持つアムステルダムの「トゥシンスキー
劇場」(冒頭写真)などは観光地としても見学ツアーに組み込まれているそうです。

               

 以上述べられてきたのは、とりもなおさず、映画館の斜陽に危惧を感じ、何とか
持ち直すことが出来ないかの思いがその根底にあると推測されますが、会報著者は
その未来について、「子どもと映画」をつなぐプログラムを地道に広げて行くことが
重要だと提案されています。
 コロナ後は、ミニシアターの観客の中心をなしていた中高年の女性層が戻ってきて
いない、観客の高齢化が大きな要因ではないか。 映画館で映画を観たことがない
子どもは、恐らく大人になっても映画館には行かないだろう。

 映画を映画館で見る時、周りに人がいても、自分ひとりで目の前の大きなスクリー
ンに投影される映像、全方位から溢れる音を浴びて2時間ほどを映画に集中する・・
そこに映画館の良いところがある。映画の内容(コンテンツ)は、ネットでも見ら
れるが、「コンテンツの視聴と映画館での体験とは別もの」であり、映画誕生から
130年の未だ新しい芸術である映画は、映画館の大きなスクリーンで上映されること
を前提として製作されて来た。

                  

 会報記事のご紹介は以上ですが、ところどころ私見もはさんで分かりずらいところ
もあったかもしれませんが、確かに、映画館で見るのは、やはり迫力が違いますし、
それに推された感動も大きいものがあります。 何といっても映画館では、自分が
映画に包み込まれて一体化しているような環境ですから、テレビ画面の前とでは大き
な違いがあります。 たまに、「映画館に行く」というイベントを確立しても良い
かもしれません。 子どもと一緒ならなおさら・・。

 

 

 

戦国スペクタクルドラマ『SHOGUN 将軍』US本編映像 (五大老たちの前に吉井虎長が現れる)

 

 

 

 

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ウエブサロン(30)

2025-01-06 | 蓼科浪漫倶楽部 畑

 新年早々のオンライン談話会が1/5午後2時からありました。
高校同期の、蓼科農園でともに汗した仲間が、コロナでリアルに会えなくなったこと
から始まった このオンライン談話会、ウエブサロンも30回を重ねました。 すっかり
定常状態に落ち着いてきた感じがあります。   というのも、足腰が順調でなくても、
遠隔地からも自宅から参加できるというのが最大の利点で、月一のサロンは、お互いの
動静把握のほか、おしゃべり広場としても格好の場となっているようです。

    今回の参加メンバー(関東×4、関西×4)
           

 

 いつまでも元気だったメンバーは、今や体力的にはその昔とは雲泥の差があり、等し
く弱ってきていることは否めないところです。それでも、84~5才の標準値から見れば、
このようにオンライン談話がこなせていることに感謝して満足すべきことかもしれま
せん。

 中でも、すい臓がんで抗がん剤治療を続けて来た人はどうやら「がん」が消えている
ことが確かで、
あの2年前の手術不可部位のがんであるとの宣告から見事生還された
奇跡を皆で改めてかみしめたのでした。他の重病だった人も今は、何か月かの検査で
過ごしていますから、総体的にまこと恵まれたグループであるといえるのですね。

         (yahooショッピングより)

 お正月は、これまでと同じような忙しい年末を過ごした人、それも社会人として遠隔
地勤務になった孫がぎりぎりに帰省したかと思うと、お節など冷凍詰めで早々に持ち
帰るなど却って慌ただしい年初めとなった人や、子供たちと賑やかに過ごした人、反対
に近隣に住む子供がいるが年末から海外に遊び、夫婦二人の静かな年明けをむしろ暇に
感じた人、相変わらずお酒を共にしている人‥さまざまでしたが、皆さん元気な顔が
並んだサロンが出来てまずまずの滑り出しでした。足腰は弱わったが、アルコールは
堅調でその上、馬刺しや、桜なべ、熊なども・・ふるさと納税システムを活用して地方
の名物を楽しんでいる御仁もいました。

        (ac-illust.comより)

 年頭にあたって、今年の経済についての動議がありました。 かって、日本経済の
一翼を担っていた御仁から、『今年は、まだ先が読めない。』ときっぱり言い切った
中には当然トランプ次期大統領がその大きさを握っていることには違いないが、その
彼がどのように動くかが読めない・・関税一つにとってもどの様に設定するかによって、
経済バランスは大きく変化するだろうし、昨年の選挙で民主国家では悉く与党の議席が
減少し、どのような展開になるかも予断を許さない状況にある・・などの議論が展開
されているうちに、残念ながらお時間となりました。

        (パブリックドメインQより)

 なお、前回(12月サロンで)問題提起された当ブログ(蓼科浪漫倶楽部)の存続に
関する懸案事項は、その後の交渉等で無事継続出来そうであるとの報告があり、一同
ホッと安堵したのでした。

 

 今回は久し振りに参加した人もいて、賑やかに談話が弾み2時前からスタートし、4時
前まで密度の濃い談話会となり、一同、『今年もよろしく!』でお開きとなりました。

 次回は、2月9日、午後2時から開催の予定です。お楽しみに~。

 

 

 

 

 

 

 

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新年の思いあれこれ 

2025-01-04 | 日々雑感、散策、旅行

  お正月はのんびりと過ごしました。 箱根駅伝は、青学の総合優勝で終わりました。
今年101回目ですが、青学大、駒沢大などの強豪はその鍛え方に性根の入れ方も含め
たトレーニングが積まれているのでしょう。もちろん、新人採用も名の知れた大学
はそれだけ有利に働いていることは否めないですが、それに加えて選手一人ひとりの
役割がキチっと認識された走りだとも見受けられました。体調が急変しない限り
かなりの成績が約束されている(それだけ頑張る)のでしょう。大したことだといつ
も納得させられています。

        (Sporting Newsより)

 テレビでは、CMの間に昔の箱根駅伝の映像が流れますが、選手は長そでのシャツ
姿ですし、もっと以前には雪景色などもあったり・・昨今は、やはり温暖化している
のでしょうね。

 

 新聞(読売)には、AI近未来がシリーズで記事になるようでトップ記事で扱われて
いましたが、先進国の人口減少、高齢化をロボットが補完しそうな展望が描かれて
います。
 考えてみれば、学習や経験によって成長して行く人間の子供たち、更には大人たち
と同じような知識と理解が出来るような人型ロボットが誕生しそうですね。 一昔
前の産業ロボットが工場などで活躍したように、そしてこれらもさらに微細でち密な
より高度な作業もこなせるのは勿論ですが、人型ロボットも単なる作業だけではなく、
介護や家事さらには販売店員などの分野にも登場するでしょう。最近のファミレス
などでは、注文はタブレットで、配膳はロボットで‥の光景は普通になりつつあり
ます。

         (ロボファンより)

 人と会話しているような、口調での物言いや、それに正誤、代替案、提案なども
加味されてくるかと・・喜怒哀楽もある程度理解ができるようになるのでしょう。

 しかし、反面、最近の詐欺は巧妙に仕組まれ、私も昨年、詐欺電話にまんまと騙
されるところで、かろうじて被害は免れましたが、すっかりその気になってしまった
のです。
 生成AIによる偽情報や偽画像が本物同然に作成されるといいますから、現状でも
世論をゆるがせたり、選挙等にも大きな影響を与えていますから、これらが横行し
始めれば、世の中のルールがいとも簡単に破壊されてしまう危険があり、使われ方に
よっては世界中が不信の縁に追いやられてしまう・・未経験の恐怖が出現するかも
しれません。倫理面を強化するだけでは不十分で、技術的にいかに防ぐ手段が講じ
られるかが問われるでしょう。しかも完璧に・・です。何事にも光と影がありますが、
これからの時代、影で済まされず破滅となるかもしれません。

 この1月に、アメリカ大統領に就任する、トランプという人は、これまでに類を見
ない程の 世界が大きく注目する大した人物なんですね。あの粗野極まりない(と思
われる)身勝手な人物に見受けられますが、世界中がトランプ氏の行動を注視して、
それにどのように対応して行くかにすでに注力されています。

         (時事通信より)

 ウクライナやイスラエルの戦争がどのようになるか?どのように収められるか?
もトランプの腕にかかっている・・とも期待されているようなところもその一つで
あり、関税をどの様に設定するか? ロシア、中国などの強権国とどのように向き
合うのか? 世界の重要な問題のまさに中心に存在し、影響力を発揮する人物・・
それがトランプ大統領という近年には見られない様相を呈しているのです。大統領
就任前から・・すでに。

 翻って日本はどうか? 何となく次元の違った動きに流れているようにも感じられ
ます。夫婦別姓の議論や、103万円の壁、政治とカネ問題・・など、重要問題である
かもしれませんが、世界の動き、それも とてつもなく速い動きとなり、もはや完全に
蚊帳の外になる危険性があるとの認識に立った議論が聞こえてこないのはどうした
ことか・・と不思議に思うのです。

           (nippon.comより)

 わが身の回りについての思いはいかに? もはや年齢の壁はどうしようもなく、
ひたすら、飛び回るようなことは出来なくても、日常普通に生活できる程度の健康に
恵まれることを願うばかりです。もはや意欲などは、いつの間にかどこかに行って
しまったように感じています。

恍惚の人?・・にはまだ少し間がありそうですが・・。

      

           (イラストミントより)

 

 

新国立劇場オペラ「アイーダ」ダイジェスト映像 Aida-NNTT

 

 

 

 

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2025年が明けました。 

2025-01-02 | 日々雑感、散策、旅行

 関東では、穏やかで暖かく2025年が明けました。
 新しい年の初め、テレビや新聞も華
やかな幕開けを色彩豊かに報じていますが、
今一つ新しい活気を感じるような気分になれ
ないでいます。
 昨年の自然災害、戦争、そして民主主義に疑問を投げかけるような世界選挙結果等
が不穏な空気としてそのまま引きずっていることが重しとなっているのかもしれま
せん。

       (StockNovaより)

 そんな気分ですが、暮れから孫たちが揃った恒例の年末始は、何といっても若い
笑い声が響く華やいだ雰囲気に明るみが取り戻せているようです。

 テレビは、ニューイヤー駅伝の口早やなアナウンサーの声が休みなく発せられ、
元日の白みその、そして今日の澄まし雑煮の いつもと違った食卓を前に、緩やかな
談笑は、これまで通りの豊かな時を作り上げてくれています。

 どうぞ今年は、世界が平穏な日々となりますよう祈るばかりです。(大きな揺さ
ぶりがあるかもしれない不安があります。)

         (旭化成HPより)

 元日の夜は、ウイーンからの中継の『ニューイヤーコンサート』でした。何度か
拝見したイタリアの巨匠、リッカルド・ムーティエ指揮の、ウイーン楽友協会大ホー
ルでの演奏は超満員の中 楽しく始まりました。 途中、指揮者からのメッセージ
『平和・絆・愛を全世界に!』があり、恒例のラデツキー行進曲でお開きとなりま
した。

 NY駅伝の5年振り26回目の優勝、旭化成チームの皆さんは、さぞかし旨酒に浸って
いることでしょう。

   2025年ニューイヤーコンサート (テレビ画面より)
   


 久しぶりの数独を2題上げました。今回で、23回目となります。ネットの「日替わり
ナンプレ」からお借りしました。こちらのレベルが落ちたのか、少し難しくなった
のか‥わかりませんが、いつもの難度より1つレベルを下げた2問を拝借しました。
トライしてみてください。

  

 

 箱根駅伝は、今年101回目で、学生さんたちは元気に大手町を出発して、丁度新橋
あたりに差し掛かっています。(記事アップしようとした時)
テレビはつけっぱなしです。

  今年最初の記事アップです。拙い内容ですが、今年も出来る限り継続したいと
思っていますので、引き続きお付き合いの程よろしくお願いします。

 

 

 

2018年のニューイヤーコンサートですが指揮は、ムーティエ氏で・・。

Orchestra Filarmonică din Viena - Marșul lui Radetzky de Johann Strauss (Concertul de Anul Nou 2018)

 

 

 

 

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