どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(95) 『野川の水ぬるむ』

2010-02-04 18:04:07 | 行事

    (野川の水ぬるむ)


 井の頭恩賜公園のサクラを見た翌日、深大寺、野川方面へ脚を延ばした。
 東八道路~甲州街道を結ぶ武蔵境通りの拡幅工事が終了し、自転車道路がど~んと繋がった。
 深大寺まで自転車で8分、野川まで12分、出来立てのサイクリング・ゾーンを走るのは快適だ。

 橋の手前を左へ。すぐに土手が出てくるから、こちら側の堤でも好し、対岸に渡っても好し、桜の枝のアーケードだ。
 自転車を置いて、川べりに降りると、シートを敷いてサンドイッチをパクつく者、お菓子を食べる者、誰もがのんぴり日差しと微風を受けて微笑んでいる。

 元気なのは子供たち。
 水がぬるみ始めた野川の真ん中で、たくさん群れて遊んでいる。
 ゲームもいいが、自然相手に思う存分遊べるのは最高。
 白鷺や鴨も飛来して、小魚を探している。

 犬も散歩、小母さんも散歩、アベックは卍にもつれて昼寝中。
 おっちゃんは、ひたすら歩き回って被写体探し。
 単独花見はこういうことになるから、いけません。

 閑話休題。
 友人と想い出話に花を咲かせるのも、花見の醍醐味。
 うまい酒と、ヤキトリ一本、更けゆく春の夜をゆらゆら過ごすしあわせは何物にも代えがたい。
 
 余暇、余技、余白・・・・。
 余りものには福がある。(えっ、それをいうなら残りもの?)
 まあ、固いことを言わずに、もう一杯。

 さて、元へ戻って野川のさくら。
 高速千円使って遠くへ行かずとも、足もとに意外な名所があった。
 あわただしい近在サクラめぐり、そろそろお後がよろしいようで。
 

 (この項は、2009-04-09に投稿済みのものですが、編集上の都合で日付を変更致します)
 

 
 

 

 

 
 

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1 コメント

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野川、うれしい土手 (自然児)
2009-04-12 12:37:29
野川、いいねえ。
ここに来ると、なごやかな気分になったもんですね。
なぜって、川の土手が土手そのものだから。(コンクリで固めていたりはしない意味)

「おっちゃん」がそこに何か良い被写体がないかとうろうろする、なんていうのもいいねえ。(「アベックのモンジ」はともかくとして)

ここでも紙面上で素敵な花見をさせていただきましたよ。
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