3月23日に東京の桜のつぼみを見ながら軽井沢に向かった。
午後の出発だったので、通りかかった星野温泉「トンボの湯」に立ち寄り湯をした。
出てくるともうすっかり日が暮れていて、駐車場には寂しく主人を待つクルマが並んでいた。
当日は、懐かしのわが山小屋に泊まる。
この夜は、たぶん氷点下8度ぐらいまで下がったのではないだろうか。
翌日、この夜の宿泊先を偵察。
前夜は寒かっただけに、お天気は晴天。
葉っぱがすべて落ちた雑木林が、残雪とともに春を待っている感じだった。
ところが、翌日めざめてみると、なんとジャンジャン雪が降っていた。
天気予報で、群馬の山沿いは雪が降る恐れありと聞いていたが、まさかチェーンが必要になるとは考えていなかった。
とりあえずロマンチック街道まで出てみると、除雪されていてスタットレスタイヤでもらくらく走れそう。
途中ガソリンスタンドで情報を仕入れ、白糸の滝と鬼押し出しラインの分岐点である「わかされ茶屋」から先はかなりの積雪で、軽井沢方面への急勾配、急カーブの下り坂を通るのはやめたほうがいいと言われた。
アドバイスを受けて、完全に除雪ができている反対方向の長野原、渋川経由で関越自動車道に乗った。
軽井沢まわりで行ったら、途中スリップして道を塞ぐクルマがでないとも限らないから、このルートは正解だったと思う。
おかげで午後2時過ぎには家に帰り着き、思いもかけない稀勢の里の逆転優勝まで観ることができた。
半分以上あきめていたので、「見えない力を感じた」という稀勢の里のことばが嬉しかった。
ともあれ、都会に居ると、自分ひとりの思い込みで行動しやすい。
ぼんやりと天気予報を聞いていた自分の想像力のなさを思い知った。
ひと様の言うことは素直に聞くべし。
おおわらわの一夜の雪の教訓であった。
(おわり)
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チェーンの準備なしでは、こういう目に遭っても仕方ないですね。
ところで除雪の具合をかんがみると、長野県は教育、群馬県は道路に力を注いでいるという巷間の噂が浮上してきます。
確かに県境で状態がくっきり分かれていました。
当たっていそうな気がするのですが・・・・。
星野社長の従兄弟さんと同僚ですか。
才能あふれる方なんでしょうね。
長野原方面に出れば除雪されているんですか、貴重な情報でしたね。
余談ですが、星野リゾート社長の星野さんは、私の職場の同僚の星野さんの従兄弟なので、身近かに感じてテレビ番組などを見ています。
また誰が名付けたのかもわかりません。
ただ、現在の星野リゾート社長星野佳路の先代・先々代あたりが、野鳥とか昆虫といった自然を前面に出した経営方針を進めていましたので、あるいはその辺にルーツがあるのかも。
森の案内人・ピッキオなど、夜間の星空観察のイベントまであるので、子供たちにも人気です。
日帰り入浴施設「トンボ の湯」、レストラン「村民食堂」は、20年前に宿泊した時から変わっていないので、ずっと自然重視のポリシーが受け継がれているのだと思います。
星野温泉には以前「明星館」と呼ばれた宿泊施設があり、名付け親の与謝野鉄幹・晶子夫妻を始めとして、北原白秋など作家・文化人や多くの宿泊者に愛されていたようです。
お湯は透明なナトリウム炭酸泉で、高温で湧出すると聞いています。
もちろんかけ流しで、全浴槽とも毎日入れ替えています。
美肌の湯とも呼ばれ、肌つるつるといっていいか、さっぱりした湯上りです。
飲泉もできるのが嬉しいですね。
(少々ワケあり解説ですが・・・・)
暖簾というか幕のデザインも秀逸だなーこの渦巻!
何か特別な謂れがあるのでしょうか?
お湯はどんなのかなあ―などと想像力を刺激されました
(いわどの山荘主人)様が見るに忍びないと思ったのはおっしゃるとおりで、鶴竜戦のあとの取り組みを観なかった気持ちも分かります。
みんなびっくり。
稀勢の里に対するイメージも、すっかりかわりましたね。
ありがとうございました。
ところが後のニュースで優勝したというからビックリしてしまいました。
どんな相撲を取ったのか早く確かめたくて心が躍ってました。