田植機の普及により今はみられなくなったが、子供の頃は、苗は苗代で育てていた。青々と育った苗を田植えのために準備するころにナワシログミも食べごろだったように記憶している。盆栽仕立てを試みている鉢植えのナワシログミ、鈴なりに生っているのでアップしてみた。
{語り部}
ここで思い出すのは、実家の門口にあった大人が一抱え以上もあったナワシログミの大木である。よくよじ登って食べたものである。また敗戦間近な頃、この木を敵兵に見立て、組の大人たちが集まって竹やり訓練をするのである。恐ろしいほどの声を張り上げ真剣にする彼らの形相である。
その大木も、戦後しばらくして我が家の庭が路線バス折り返し地点となり伐られてしまって今はない。
注 組と言ってもその筋の世界の話ではない。戦前は隣組と言って国民統制のために作られた組織である。♪ とんとん とんからりと 隣組、、、