差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

アシナガバチの合コン

2020年09月19日 | うんちく・小ネタ

 アシナガバチの結婚式セレモニーも終わり女王バチを囲んで合コンしているのであろうか、いまだに柿の葉から飛び立とうする気配がない。たった一匹の越冬する女王バチのみと別れを惜しんでいるのであろうか。子育て真っ最中の警戒心と違って働きバチもおっとりとしている。しばらく観察していこう。

 ところで蜂の集団を見て思う出すのは、やや季節外れの話題となるがミツバチの分蜂である。戦後甘味料不足で代用に人工甘味料サッカリンやズルチン(今は発がん性有りということで出回らない)を使っていた。さらには自然なものをということでどの農家も蜂蜜を飼うようになった。

 我が家でも庭先に大きな木株をくりぬいて巣箱としていた。田植えのころ巣箱の入り口に盛り上がるように蜂が出てきてやがで新しい女王を中心に飛び立つのである。いわゆる分蜂の始まり、何百何千と飛び立ち空一面に旋回を始める。高く舞い上がる前に、皆を呼び集め家族そろって皆桶一杯の水を柄杓で蜂をめがけて投げあげる。一時の猶予も許されない皆必死「あっちだ。こっちだ」とまるで戦場のような騒ぎとなる。ちとオーバーか。皆での共同作業愉しいものでした。

 蜂たちは羽根を濡らされてたまらず女王蜂を中心にして木枝に団子のような塊となって泊まるのである。それを麻袋に入れて改めて用意しておいた巣箱に入れるのである。多くは新しい我が家ととどまるが、気に入らないと一夜にして何処かへ飛び立ってしまうこともあったようだ。

 今は甘味料で不足することはない。手間暇かかる蜜蜂を飼う家は少なくなっているという。戦後の物不足の1コマである。

 昨日は 10,570歩