さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

碁石海岸と碁石海岸口 32

2015年10月16日 | 東北シリーズ



ここらの観光名所を調べると、「碁石海岸」というのがある。おそらくは風光明媚な
場所なのであろう。BRTの駅にもあるので、ちょっと寄ってみることに。
ご覧の通り、ここはかつて電車のレールがあったところ。こんなふうにバスレールに
整備して、電車が復活することはあるのかな。



さて歩き出すと、ここも津波でやられて広大なエリアが更地&盛り土。



もうすっかりおなじみになった風景です。当然歩いている人は全くいない。



だいぶ歩いて海岸にたどりついた。あちこち工事をしていて、通れないところが
あります。ここに来たら、ヘルメットのおじーさんが「通っても結構です。でも
私が同行します。真ん中までいったら、あちらから来る人に引き渡す決まりになって
いるのです」と言って無線であちら側に連絡をしました。



しばしおじーさんと話しながらのランデブー。しばらくすると、あちらからまた別の
ヘルメットがやってきて、おじーさんは「私はここまでです」と帰ってゆきました。
ベアトリーチェにあとを託すヴェルギリウスみたい?

しかしまあ、すごい高さの防潮堤。まるで刑務所の中にいるよう。海の見えないこの
灰色の壁を作るかどうかは、地元でだいぶ議論になったらしいです。



そりゃまあ安全第一ってことだろうけれど、俺は嫌だなー、こんなの目の前にして
生活するのは。



津波直後の画像を見つけたのでアップします。船が堤防を乗り越えています。
それで上の部分を付け足したわけだ。



左の草が生えている場所は、家が建っていたところでしょう。低いところは津波で
やられたようです。しかし碁石海岸は遠い。途中で「あと2.5km」なんて看板が
ありやがる。なぬっ?!ここで気がついた。「碁石海岸」ではなく、駅名は「碁石
海岸」だったと。何キロも離れていて「口」かよっ!



こちらは津波後の様子です。一面ひどいことになっていたのです。



かわいい床屋の仮店舗。がんばれー。



左の骨組みは、おそらく津波でやられたままなのでしょう。ここも一面の海になった
のかー。



ようやく碁石海岸の入り口に到着しました。ここが海岸口でしょう~!!
遠かった…。