陸前高田に到着しました。広大な荒れ地を通過し、バスは「奇跡の一本松」という
停留所に到着。そこには大きな駐車場と土産店、飲食店などができていました。
久しぶりに観光客が多い。
あちこちの高い位置にパイプラインが張り巡らされている。なんだ?と思ったら、
盛り土を運ぶものだったのです。土がピラミッドのように落とされているでしょう?
「一本松まで徒歩15分、あちらには何もないので、トイレはすませて行きましょう」
というご親切な注意書きがありました。たしかに往復で30分。あちらで10分いたなら…。
実は昨日食べたものが、腸内を通過して最終地点に集結しつつありました。この
状態で奇跡の一本松まで行ったなら、場合によってはまわりに何も隠れるところが
ない場所で「危機的な一本グソ」になってしまう。タクラマカン砂漠をバスで何時間も
走ったときの不安を思い出し、とりあえず土産店のトイレへ…。
おお、仮設の建物なのに、ウォシュレット装備!ちなみに今回の三陸旅行で、気仙沼と
石巻のホテルでは、それがなかったぞ。。。
さて腹もすっきりし、トイレを使わせて頂いた以上、土産に「一本松手縫いタオル」を
購入し、改めて一本松へ。
盛り土は遠い向こうの山から運ばれてきます。広大なエリアをかさ上げするので、
すごい量の土を運びます。山が大きく削れてなくなっちゃう?なくなったらそれで
住宅地にするのかな?
見えてきました一本松。内陸の町全体が押し流されるほどの津波だったことと、ずらりと
並んだ中で一本だけ残ったことを考えると、たしかに「奇跡」。
後ろのコンクリート建造物が壊されるほどだったというのに、華奢な松がよくもまあ
津波に耐えられたものです。想像していたよりもずっとひょろり、という感じ。
実はこの一本松、潮にやられて枯れてしまっているそうです。それを保護処理して
残しているんだとか。プラスチックとかで固めているのかしら?
それなら、青々と茂っている三陸町の「ど根性ポプラ」のほうが立派だなあ~。
帰りにまた土産店に寄りました。ひと部屋にはこのような展示品が置いてありました。
津波の前後の町の様子です。上のように、普通の町並みだったのです。。。