いまアイスランドの火山噴火によって、北ヨーロッパの空港が閉鎖されていますね。あんな北極圏なのに、それほど火山灰というのは広く影響を与えるんですねえ。
さてホテルのおばさんが迎えにやってきました。その車に乗り、見渡す限りの溶岩の平原をひた走る。生物がいる気配は全くない。挨拶まじりの会話を交わしていると、昨夜は夜空にオーロラがよく見えていたという。わくわくしていると、車の中で卵を腐らせたような異臭がただよい始めた。そのおばさんが密室の車内でお○らをしたのか、と邪推する。これはツライ。
新鮮な空気を求めて窓を開けたくなる。しかし外は相当寒い。おばさんが音もなくガスを噴射したことを自覚していれば、それがわが鼻孔に達して不快の念を引き起こしてしまったことを知らしめてしまうわけで、このまま耐えようかとも煩悶する。窓を開けるハンドルに、ついに手を伸ばそうとした瞬間に、温泉を愛する国に生まれ育った記憶が効を奏した。これがなつかしい、あの温泉の硫黄の匂いであることに気がついたのだ。アイスランドは火山島なのである。
ホテルから歩いて15分のブルー・ラグーンには、いつでも車で送迎してくれるという。空港へも送迎してくれるし、実に親切な対応である。部屋は快適な広さだ。早速目的のひとつであるブルー・ラグーンの温泉に向かう。そこは実に近代的、快適な施設である。
アイスランドの習慣では、まず素っ裸でシャワー(勿論温泉)を浴び、すべて洗ってから水着を着るということだ。清潔でよろしい。英国ではバスタブがないことが多い。あっても風呂という概念はなく、トイレに大きなタライが置いてあるようなものなので、当然かけ湯はできず、いきなり中で洗うのだ。湯船の湯が汚れてゆくのは嫌なものである。
さて更衣室でのこと。北欧人は薄い金髪が多い。下の毛も同じである。チラと目に入ると(そりゃじっくり見たくはないよなあ)、肌の色と似ているので、毛が生えていないようだ。
(((;゜д゜))コドモミタイヨ。
さて露天風呂だ。天気もよく温かいのでよかったが、マイナス何度の中で強風が吹き荒れているときは、とても裸で外に出られるものではない。だから室内で湯船に浸かり、湯に身を沈めたままドアを開けて外に出られるようになっている。当然でしょう。お湯は白く濁っていて、乳褐色ならぬ、青みがかっている。だからブルー・ラグーンなのね。
風呂に入ると歌が出そうになるものだが、この色を見てつい
♪乳褐蒼~
♪乳褐蒼~
と我が街Newcastle Utdの応援歌を口ずさんでしまうのであった。ニュウカッソー!である。この駄洒落をわかってくれる人はいないのが寂しい。かといって演歌も変だ。いやあ、半年あまりもクソ狭いシャワーだけだったので、温泉は実にいい。しかも空気はきれいで巨大な2000㎡という広さである。ああ、来てよかった、と思う。
歩くと底は溶岩の砕けた砂のようであったが、奥に行くとクリーミーな灰色のペーストである。美容に良いのか、これを顔に塗っている奴も多い。奥のほうは真っ直ぐに立って首まですっぽりと浸かれる程の深さである。小さな子供には浮き輪を貸し出していた。泳ぐのもいい運動になる。3月の平日ということで、人はとても少ない。ガラガラでとても快適だ。水着姿の女性もチラホラ。目にも栄養を^^;
湯の温度は少々低めか。ゆっくり入るには調度いい。それに寒すぎて外に出られるわけでなし、これで熱かったらたまらないであろう。場所によってぬるいところとかなり暖かい場所がある。深い所では上下の温度差がはっきり感じられた。口のまわりについた湯を舐めるとしょっぱい。海ほどではないが塩水である。
出てから翌日でも肌がしっとりとしているようだった。宿のおばさんは「4週間入ればすっかりきれいな肌になりますよ」と言っていたが、たった一日でもかなりの効果のようである。何時間か入り、宿に帰ると3~4組の客がいた。長逗留している様子だ。空いていて悪くない。何度も夜空を見たが、曇ってしまっているので、初日のオーロラ見物は無理のようであった。
ゴツゴツしております・・・。
まさにブルー・ラグーン。この色がとても印象的です。
この広い温泉を泳ぐのはとても快適です。
かなたに見えている工場は、この地熱を首都レイキャヴィークに送っているそうです。北極圏なので暖房は欠かせませんが、クリーンなエネルギーを利用しているのです(^益^)b
ヘクラ山オレファ山と地図にあるけど、どっちも火山みたい、どっちが噴火したのカナニュースに火山名が出ないくらい遠いのに、かなりの影響にもうビックリ
ブルーラグーンほんとステキ
こんなとこがあるなんてネ・・
お湯の濃度がものすごそう
効くワケだぁ
今回のアイスランドの噴火は、山が爆発したというより、大地の裂け目から噴出したようなものらしいですね。それにしても、まさかはるか南のローマやパリまで空港が閉鎖するとは…。
こんなときに空港にいなくてよかったぁ^^
だって温泉っていったら、お風呂の延長のしか知らんもんw
火山灰で空港閉鎖で多大な影響が出てるみたいね
でも、こうやって温泉の恩恵を享受できるのも
火山のおかげなんだよね
ちなみに上記の写真、裸でダッシュして山の上に登り、凍りそうになって戻って撮った決死の画像なのでありまつ(^益^;