今日はブルーラグーンに帰る日である。朝食の場で、また映画好きのアイスランド青年と話しこむ。この3日間ですっかり親しくなったが、別れの時が近づき、再び会うこともないだろうことにお互い切なさを感じる。旅というのは出会いの数だけ別れがあるものだ。
バスは13:30レイキャヴィーク発。この地を去る日はせまっている。ところでそこは小さな宿なので、カードが利用できないという。しかたなく銀行に現金をおろしに行く。そのとき宿のおばさんはどこかに出かけるので、宿代は部屋の机に残してくれればいい、と言う。人への信頼があつい。ちなみに俺の名前は覚えていないと思う。宿帳もないから何の痕跡も残さないのだが…。(もちろん現金をおろしてきて部屋の机の引き出しに手紙を添えて入れ、電話をかけておきましたよ^^)
午後にブルーラグーンに戻ってきた。ホテルには寄らず、荷物を持ったまま温泉に直行だ。また泳ぐ。実に実にいい温泉である。土曜なので、若干人は多くなっていた。それでも数十人であり、快適であった。宿に戻るとレイキャヴィークで一日バスツアーに参加していた日本人の母娘、そして第一日目にここにいたデンマーク人の3人組がいる。
この宿ではタバコを吸えるのがラウンジだけなので、スモーカーはなんとなく顔見知りになる。そこで話が始まった。彼らは数週間ここに滞在しているという。こちらは英国からの旅行で、あちらでは海産物がひどいものだ、と愚痴を言うと、”English people are destroying fish!”と言っていた。意見の一致である。コペンハーゲンを訪れたときは、食事は英国よりずっとよかった記憶が甦る。
食後にまたそのうちの一人と話が始まった。彼は高校の教師で、皮膚病を治すためにここに4週間いるのだと言う。数ヶ月前も数週間滞在していた、というので、「定年しているのか?」と聞くと「まだ2年ある」という。そんなに休みが取れるのかwww 北欧は税金もべらぼうに高いが、生活は保障されており、年金で立派な家に住み、車も持てるし、この制度にはみんな満足している、と言っていた。
3人ともデンマークの小さな島に住んでおり、アイスランドからはコペンハーゲンに飛び、そこから船でスウェーデンに入り、そこからまたデンマークの島に戻るコースになるのだという。デンマークの王室の話を楽しそうにする。そういった王室・皇室の噂話が好きなのは、なんといっても英国人、デンマーク人、そして日本人だ。ちなみに私は全く興味がない。
さて「日本では猿が温泉に入りに来るのだろう?」と聞く。デンマークに猿はいないらしい。見たことがなければ、あの動物は実に興味深いものかもしれないと思う。彼らにとっておそらく日本は、はるかかなたの地であろう。ヨーロッパ統合の話になり、話が政治問題になると、いまいましそうに米国が嫌いだ、と言っていた。現在、世界中のどこへ行っても米国嫌いの話になるであろう。
英語はあまりうまくなくて、苦労しながら話していた。しかし流暢ではないが意思疎通に問題はない。彼らはデンマーク語に加えてスウェーデン語も話し、ドイツ語も少々できた上で英語も話す。立派なものである。
ああ、ついに最後の晩だというのにオーロラは見られない。せっかく冬に来たのに。。。
゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン あきらめきれずに何度もベランダに出て空を見上げる日本人を、デンマーク人は不思議に見ている。こっちだって猿は珍しくないわい。
明日は早朝の飛行機に乗るので、5:30に朝食、6:00に出発だ。しかしデンマーク人と、1時過ぎまで話を楽しんでしまった。
何度入ってもいい湯ですぞ(^益^)b
結局、食べ物なんだよな~私って・・・トホホ
ステキなコミュニケーションがかなってこそ、良い出会いと言えるのカモだけど、さきちさん、いい旅してるネ
のんびりあったまる、同じ目的どうし、他のどんな場合よりナチュラルになごみそう
観光地というより癒しあふれる桃源郷ネなんだか気分がほよよんとしてきました~
ここは本当にいい所。出合ったデンマーク人にように、数週間でものんびり過ごしたいものですね。ここの女主人は、「2週間で肌がつるつるになりますよ」って言ってました(^益^)