この日は上田から別所温泉に行きました。古い温泉も楽しみだが、この別所線という
ローカル電車に乗るのも楽しそう。
むむむ、ここにも「鉄道むすめ」がいたのか。。。
三陸に行ったときは「久慈ありす」ちゃんがいて、鬼怒川には「鬼怒川みやび」
ちゃんがいたのう。みんなおメメがでっかいこと。。。
この別所線が、山に囲まれた上田盆地をコロコロと行くのです。なんか既視感?
しばらく考えてハタ!とわかりました。「千と千尋の神隠し」で見た光景なのです。
広い平野を一本の線路が通っていて、そこを電車が静かにつっきってゆく。
1時間に1~2本程度の運行なので、車内の席は半分くらい埋まっている感じ
だったか。空いている席もあるというのに、一番前におっさんが座らずに立って
いました。運転席のうしろで線路を進んでゆく様子を見ていたい乗り鉄っちゃん?
よく見るとキザな帽子、高そうな上着にオサレな靴。それに立派なスーツケース。
こんなローカル線に、上から下までばっちりでどうしたの?と思っていたら、
電車は「大学前」という駅に到着して、そいつはさっさと降りてゆきました。
するとそれに続いて学生がゾロゾロと降りてゆく。
こんな地方に、この駅の近くには大学が2つ3つあるらしい。そぉ~か、赤シャツ
みたいにキザなスタイルをきめていたおっさんは、おそらく大学の先生なんだ!
んで学生の座るところには同席したくなくて一番前に立っていて、「俺は片田舎に
住んじゃいるが、文化人なんだぞ!」と精一杯頑張っているんだ!がんばれー^^;
というわけで上田から30分ほどで電車は終点の別所温泉に到着しました。
観光客も少ないようで、電車のなかでまわりの景色に見入っている人は俺だけ
だったような。毎日乗ってりゃ珍しくもねーか。
むかし使われていた古い車両が駅の裏に置いてありました。
この丸窓が愛されていたそうです。
内部から見ると丸窓はこんな感じ。すべすべの木材や真鍮製らしい手すりなど、
職人技を感じさせますねェ。
ちなみに帰るときにはご覧の通り、新しい丸窓車両がリバイバル。どうやら東急線の
お古のようです。四角い窓を、無理やり枠をつけて丸窓にしてますよねw(^益^)wウケルー
上田駅の横にあるラーメン屋に入る。メニューが変で、これは「あっさり醤油」
なのだが、「幸村」といいます。「こってり豚骨」は「左近」というそうだ。
他のメニューを見ると、「チャーハン謙信」、「野菜炒め信長定食」、「肉ナス
利休定食」、「武士ギョーザ」と並んでいる。ただ「チャーハンください」と
言ったらどうなるんだろう?
脂っこいラーメンを食べると一服したくなる。最近は街中に灰皿がない。
ちなみにラーメン屋には灰皿があったのだが、他の客が食べている横で吸うのは
はばかられる。
ちょっと歩くと駅裏にでかいイトーヨーカドーがあった。こういうところには
喫煙室があるのだ^^
こりゃまた巨大なショッピングモール。週末なので、それなりに人がいる。
ほとんど無人の城下町を歩いてきたので、久しぶりに人を見た感じ。すると
とある中年夫婦の旦那のほうが奥さんに向かって「すごい人だなー!長野県民が
みんなここに集まっているんじゃないかー?!」と言うのが聞こえました。
それほどじゃないでしょ…。新宿や渋谷に行ったら腰を抜かしますよ^^;
さて、思いもよらず、何年ぶりかでシャツなどを買いました。私は滅多に服を
買いません。そもそも買い物をあまりしないのです。なのでこういうあてもなく
時間を過ごしているとき、旅行先などで買ったりするのです。
このとき着ていたシャツは、思い起こせば英国に住んでいるときに買ったもので、
もう擦り切れてきていました。なので宿泊している温泉宿で捨てました^^;
話が長くなりましたが、画像はヨーカドーのランドセル売り場。カラフル
ですねー。さすがに「金」とか「レインボー」はないのかねェ。
ん? 「べっしょーんせん」か? 「Bessho Onsen」にすべきだろう?
Spaと書いているんだから、「Bessho Spa」でもいいような。
その次も同じだ。Shioda Plainにすりゃいいのに…。もしくはShioda Daira!
ブラブラ歩いていると、あるある^^ 古い雰囲気の昭和な喫茶店が♪
予想通りバーサンひとりで運営。なかは結構広い。お友達のバーサンが訪ねてきて
おり、女主人のバーサンは客席に座り込んで仲良く話している。私がクリームしるこを
注文したら、盛り上がっている話をとぎれさせてしまった。
クリームしるこを食べたら、今度はコーヒーが飲みたくなった。しかしバーサン同士は
大変楽しそうに話が盛り上がっている。再び話の腰を折ってはいかん、と思って
新聞を読む。しばらくすると、隅から隅まで読んでしまった。しかたなく「すみま
せーん、コーヒーください~」と注文をすると、バーサンは話を中断し、立ち
上がってカウンターに向かった。
すると恐れていた通り、お友達のバーサンは「じゃあそろそろ失礼しますー」と
切り上げる。私がきっかけを作ってしまったのであった。。。
温泉宿のすぐ近くに、しゃれたイタリアンの店があった。5日連続で居酒屋という
のもどうかと思っていたので、そこに寄ってみたら「本日貸し切り」ときたもんだ。
やはり俺はスタンダードな居酒屋に行く運命なーのーか。
串焼き専門の店。煙がモウモウ。
昨夜食べた、ぶっといアスパラ巻きが目の前にありました。こんときゃシイタケに
しときました^^; 週末とあって、おっさん達だけでなく、かわいい子供を連れた
若い夫婦などがおりました。一家団欒でいいねえ。
〆に石鍋焼おにぎり。これに出汁をかけると、鍋一杯にしばらく沸騰!
ちなみに若干長居をしてしまったら、服に串焼きの煙の臭いがすっかり沁み込んで
しまったのであった。。。 _| ̄|〇
上田城下町、散歩の最後は旧北国街道の柳町。人通りはほとんどなし。
ここの街道は、江戸から長野・上越方面に向かう唯一のルートで、賑わっていた
のかしら。
その後、徒歩ルートは電車にとって代わられて、私が子供の頃に乗った信越線も
今や分断されて、寂れたローカル線になりましたからねェ。。。
ご覧の通り、古い街並みが残っていて、よく映画の撮影などに使われるそうです。
電線を地下に埋めるわけにはいかないのかな…。
酒屋の看板には、昨夜飲んだ「亀齢」の文字が。杉玉が歴史を感じさせます。
駅の方向に戻ります。こんな渋い蕎麦屋の建物。残念ながらやっていませんでした。
中に入ってみたかったけど。。。
「すき焼れすとらん」だってさ。二階はお座敷ということですが、いったい何人くらい
入れるのだろう?
駅へ向かうこの大通りには大きな古書店と、そのすぐ近くに大きな新刊の本屋が2軒
ありました。そのうちの一軒には哲学書や岩波の本もありました。ということは
なかなか文化程度の高い街だということがわかります。松本もそうでしたが、長野県は
教育に力を入れている歴史があるのですよね。
裏の方に入ると夜の繁華街。昼間に歩くとものすごく静か。夜に来るか~(^益^)b
上田に来れば、そりゃあ上田城には行きますわな。真田昌幸は徳川軍を二度撃退した
そうですが、関ケ原で西軍が負けたために上田城は徹底的に潰されたそうです。
ここに来る前に、たまたま知り合いの書いた真田昌幸に関する本を頂いて、ちょうど
予習しようかと読んでみたのですが、なじみのない人物名がズラズラでてくるもんで
途中で挫折しました。。。
そういえば、私が得意にしている西洋に関する話では、友人が「カタカタの名前が
次々に出てくるから読めないよ」と言っていたのを思い出す。ある程度下地になる
教養がないといかんのだなぁ~。聞いた話では、近年の大河ドラマは登場人物の数が
どんどん少なくされているそうです。わかんなくなっちゃうと。。。
上田城といっても、城址ですからこんな感じです。いまや公園。
ま、それはそれで静かでいい。そういえば立派な松本城や鶴ヶ城、犬山城などは
すごく混んでいたからなあ。これはこれでいいのだ^^;
年末の平日っつ~のは、こんなところにブラブラしている奴は少ないのだ。
いつも思うのですが、よくまあこれだけきれいに積み重ねますよね。ピラミッドなどは
直線にした石を重ねるわけですが、日本のお城の多くはこのように自然の形を尊重
しながら組み合わせる。表面の二次元だけならジグソーパズルのようにできるかも
しれませんが、奥もあるんですからねェ。内部も隙間なくぎっしりなんでしょう?