さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

懐古園 13

2016年01月23日 | 関東甲信越



小諸はあっちもこっちも「閉館」「休館」なので、午後にとっておいた懐古園に
行くことにした。ここは元小諸城。1487年に造られて、それがのちに拡張整備、
大改造などを経て、明治維新まで残っていたのです。



維新後は廃城となり荒廃してゆきましたが、旧小諸藩士たちの努力で本丸址に
神社を祀り、まわりを公園にして「懐古園」と命名したそうです。



小諸には島崎藤村が教師として7年間滞在し、その様子は「千曲川のスケッチ」に
描かれています。上田でその本を手に入れて読みました。

実に素朴な田舎暮らしが描かれています。小諸は冬寒くて、11月下旬にもなると
雪に覆われ、真冬には洗面器の水は凍り、たくあんも凍って噛むとじゃりじゃりと
なり、雑巾で床を拭くと、拭いたそばから水滴が白く凍ると書いてあります。

温暖化が進んでいるんだよねー、コレw 雪どころじゃねーぞ?
ちなみに1月になっても日本中あちこち暖かく、野菜が育ち過ぎちゃって、今日
なんか大きなキャベツが一個100円、立派な大根も一本150円だったぞ。都心に
運んで来てその値段なら、農家はいくらで売っているんだ?



この懐古園には藤村もよく訪れたと書いてあります。いまもきれいに整備されて
います。ほとんど人は来ていないけど。。。



というわけで神社までやってきました。お寺と違って、神社ってサクッと建てられて
しまうものなのかなぁ。



神社が本丸のあったところ。その裏手に回ってきました。本当に人は全然いません。



一番奥に展望台がありました。特に登ったわけではありませんが、やはりお城だった
だけあって、このエリア全体が高台にあるわけです。



ほおお。千曲川も、こうやって見るとあまり風情がありませんなあ。
左の方にある建物は千曲小学校だそうです。