世田谷区等々力に京都智積院の末寺で真言宗智山派寺院「致航山満願寺」はある。創建は文明二年（1470）。慶安元年（1648）寺領13石の朱印状を拝領、近隣の多くの末寺を擁していた。近くにある「等々力神社」もその一つである。本尊は大日如来像。本堂は宝暦13年(1763)に再建、その後昭和43年改築。白を基調とした真新しい本堂である。山門の額は細井広沢、本堂の額は広沢の子九皐の筆だといわれている。寺内には細井広沢一族の墓があり国の史跡に指定されている。また当寺は「玉川八十八ヶ所霊場54番札所」であり静寂が漂っている。(1510)
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