渋谷区本町に「幡ヶ谷氷川神社」の旧別当寺で真言宗室生寺派寺院「光明山荘厳寺」は鎮座している。宥悦(天文2年-1533寂)が開山、創建は永禄4年(1561)創建。本尊は薬師如来像。当寺不動堂の本尊「不動明王立像」は智證大師が三井寺を創建した際に彫刻、東大和市「三光院」より当寺へ安置したもので「幡ヶ谷不動尊」として信仰を集めている。山手通りと水道道路の交差点近くに位置、一般には幡ヶ谷の不動様、幡ヶ谷不動尊などで知られている。不動通りを進み寺号標(石柱)より入山するとまず正面に「不動堂」がある。不動堂の左側に山門と「本堂」がある。本堂の左側に「大師堂」があり御府内八十八ヶ所霊場11番となっている。本堂右に建てられている「弘法大師像」が寺域を見守っている。「幡ヶ谷不動尊」は古くから江戸近郷の三不動(成田山、光明山、高幡山)の一つとして広く尊崇を集めた。「江戸名所図会」には「幡ヶ谷不動明王」が紹介されている。また寺の前の道路は「不動通り」と呼ばれ、古くから不動尊への参道として賑わい、現在は商店街 「不動通り商店街」となっている。(2409)
相模原市新戸の霊峰「雨降山」(大山)を望む緑豊かな地に建長寺の末寺、曹洞宗寺院古刹「本鏡山常福寺」は鎮座する。創建は約700年前。本尊は釈迦如来。当寺は境内に入る石段の前に聳える樹齢400年の「しばの木」が聳え、冬は梅、春は桜、秋は「ハギ」に紅葉と四季毎に境内は美しく彩られる。当寺は江戸時代には「寺子屋」を開き、当地の学問の中核をなしていた。「しばの木」がある裏門の石垣に秋の七草の代表花「ハギ」が20~30本の植栽されており今、満開となって枝垂れてまるで萩滝のようである。訪れてこそ「ハギ」の美しさ見て撮ることがてくる褒美の様なものである。(2409)