相模原市南区北里の「北里大学薬学部」キャンパス内に昭和47年(1972)に設置された「附属薬用植物園」(Bio-Gerden)はある。植物園の役割は薬学教育への寄与、研究への寄与、地域貢献の三つである。当園の総面積は約6,300㎡の敷地内には植物園の中心的施設でいわばシンボルの「ドーム型温室」では薬用植物を効果的に植栽展示している。高さは7m、広さ154㎡である。亜熱帯~熱帯地域から蒐集された200種の薬用植物が植栽されている、研究管理棟、セミナー室、ボタン園等があり約1000種類の植物が栽培、保存育成されている。「ドーム型温室」前の花壇の一画でひと際鮮やかな紫色の花を披露中なのが「イヌサフラン」である。ユリ科の多年生球根植物で別名はコルチカム、オータム・クロッカス。花期は9月~10月頃に咲き、ロート状で淡紅紫色を呈している。ただこの花は有毒のアルカロイドを含むため注意が必要である。(2410)
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