熊本市内坪井に漱石夫妻が在熊中、この5番目の旧居が「一番いい家」と語っている「坪井旧居」がある。明治29年、漱石は五高の英語教師として熊本に赴任。熊本在住4年3ヶ月の間に6回転居する中、この家は5番目の家で一番長く暮らしたところである。敷地は1434㎡建坪は232㎡の広さである。旧居全体が記念館として漱石直筆の原稿やレプリカ原稿、五高時代の写真などが展示され、和室では漱石や猫のからくり人形が置かれている。邸外には句碑や、長女筆子が産湯を使った井戸、寺田虎彦ゆかりの馬丁小屋がある。広い庭にある樹木は四季ごとの彩を魅せる。金峰山、小天温泉、阿蘇など熊本の旅体験がこの旧居から数々の作品(草枕、二百十日)を著する素材、源となっているのか。いずれにしてもここには漱石の世界が凝縮されている。(1211)
















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