相模原磯部頭首口の近くに鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れをくむ下溝の「天応院」の末寺で磯部の古刹とされる曹洞宗寺院「磯平山能徳禅寺」は鎮座している。創建は室町時代末期(1500年)頃。本尊は如意輪観音である。禅寺の「山門」の脇には「不許葷酒入門」という戒壇石に刻む句と六地蔵がある。「山門」より入山すると手前に「鐘楼」、正面に「大本堂」、その左に「庫裏」がある。庫裏の前のやや小高い丘には白い「観音像」が建てられ寺域を見守っている。当寺は初夏には藤の花、秋には鐘楼前の「イチョウ」、観音像の周辺の「カエデ」の紅葉で彩られ、そして間もなく境内の一角に植栽の「紅白の梅」が咲き出す頃である。(2201)
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