座間市入谷に座間に残された里山の風情が生かし自然と触れ合えるオアシスともいうべき「座間谷戸山公園」はある。面積約32haの園内には「サンクチュアリ」、「水鳥の池」、「シラカシ観察林」、「昆虫の森」、「スギ・ヒノキ観察林」、「湧き水の谷」、「クヌギ・コナラ観察林」、「伝説の丘」、「星の谷街道・巡礼街道」、「炭焼き小屋」が配置されている。南口近くの「ログハウス」から木道に沿い「スギ・ヒノキ観察林」の方に進んだ「昆虫の森」一画になんとも珍しい不思議な花形をした「ムサシアブミ」(武蔵鎧)の「仏炎苞」を幸運にも2つほど見つけることができた。「ムサシアブミ」は雌雄異株で、テンナンショウ属特有の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出す。 花をつつむ仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は暗い紫色か緑白色である。 仏炎苞には白い縦の筋がたくさん入り、舷部は袋状に巻き込み、先は前に突き出している。 口辺部は張り出して耳のようになっている。葉は茎に2枚つき 3出複葉で、小葉の形は幅の広い卵形をしている。また花の後にできる赤い実は液果である。「ムサシアブミ」に似た花として先月は片倉城址公園で「ミミガタナンテンショウ」、一昨年大多喜城址では「ウラシマソウ」と出逢っている。

「ミミガタナンテンショウ」

「ウラシマソウ」




「ミミガタナンテンショウ」

「ウラシマソウ」

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