夏になるとどこからともなくミーンミーン、ジージーとたくさんの「セミ」(蝉)の独特な鳴き声が聞こえてくる。夏の暑さを助長し時には大音量でうるさいくらいである。松尾芭蕉は「閑さや岩にしみ入蝉の声」、与謝蕪村は「蝉鳴や行く人絶ゆる橋ばしら」と詠んでいる。セミは日本には約30種類( エゾハルゼミ中型、ヒグラシ中型、アブラゼミ大型、ツクツクボウシ中型、ミンミンゼミ大型、クマゼミ大型、ニイニイゼミ小型、コエゾゼミ中型、チッチゼミ小型、ハルゼミ中型など)いるようで、カメムシ目に含れ、カメムシやアメンボと同じ仲間に分類される。カメムシ目の昆虫は蛹にはならず、幼虫が羽化して成虫となる。セミはストローの様ような口を持もっていて、草や木きの汁、種類によっては他の生いき物の体液などを吸い生きている。その生き様、一生はなんとも儚いもの……。夏になるといつの間にか現れて、あっという間に消えていく。時には道端でひっくり返り、儚い一生を終えたセミの姿を、この時季になるとよく見かける。実は「セミの一生は長い!?」とも言われるそのワケとは?ポピュラーな「アブラゼミ」は夏の成虫の間に木の幹に卵を産む。セミが成虫になってからの期間は限られた短い時間しかなく、その間にセミは子孫を残す使命を負って地上に出てくるといっても過言ではない。セミが成虫になってからは、1週間位の寿だといわれるが、環境さえよければ1カ月位は生きられるともいわれている。人間をはじめカラス、猫、鳥、肉食の蜂・蟻とさまざまな外敵&天敵が多いため外で長期間生きるのはセミにとってはかなり難しい環境なのである。こうして撮影させてくれた儚くも強い一生を生き抜くセミに感謝!!(2108)
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