★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

嘘よ、本気よ 好きよ、嫌いよ

2010-06-06 22:17:51 | 大学
嘘よ、本気よ
……
好きよ、嫌いよ

松田聖子の唄で、作詞は松本隆(「小麦色のマーメイド」)であるが、これはアンヴィバレンツであろうか、ツンデレであろうか?

ツンデレという言葉は、ツンドラを想起させる言葉である。だから、もともとの「ツンツンデレデレ」のほうがよいとおもう。カタツムリみたいな愛嬌が感じられる。とまれ、それは普段はツンツンしてるくせにあるとき突然デレデレしたりするというキャラクターのことである。

つくづく発想が物語的である。私はなんでも物語にしてしまう我々の文化の土壌にアンヴィバレンツな感情を持つ。物語とは調和への欲望である。データを使ってもプロットを使っても同じことだ。キャンプ場でも教室の中でも、教員や学生から受ける印象はいつも同じである。

すねてる学生→キャンプファイアーで大騒ぎ

「→」は物語としてうけとるべきではない。でもこれはアンヴィバンレツですらない。ただの矢印だ。