★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

フラッペが何か知っている人は、ただいま私と敵対関係に入りました

2010-06-15 19:56:00 | 食べ物
私は一見して浮世離れしているようにみえるらしい。

今の職場にきた1日目に、学部長室でご高説をタマワッたあと、同時に赴任した、いまや数少ないわたくしの盟友Kさんに「一目見て浮世離れしてると思った~(激笑)」と言われたくらいである。一種の一目惚れというやつである。

という私であるが、実際、ニュースにあまり関心がなく、オリンピックが始まっているのに一週間気が付かずなど日常茶飯事、大学のころなど、ソ連が崩壊していたのに一ヶ月気が付いていなかった。ちょうど「ドイツ農民戦争」を読んでいたころなのに、私を無視して崩壊するとは、――だからソ連はだめなんだよ。

というわけで、予想も付いたと思うが、日本がサッカーで勝ったとかいう話もいま知った。で、勝ったってどういう意味?優勝したのですか?そうですか、それはすごい!

以前、捕まる前の「彫り絵紋」が、宮台真司と神保哲生がやってるネットの番組に出演し、「インターネットの優秀なところってなんだと思います?速報性ですよ」と、二人のインテリに自慢していたが、私にはまったく通じない自慢であるな。私は「彫り絵紋」のような、文字通り豚突猛進のような男はけっこう好きなのだが、自分の得意分野の知識は当然みんなが知るべきである的な感覚はやめた方がよいな……。マイノリティーがいつもやる戦略だから別にイイか……、と思うのであるが、でも最近のある種の若手(といってももう四十路近いんだけどな、だいたい)は自分がしらないことに関しては即座に「わかりにくい」(←お前のレベルに合わせて誰もがしゃべる訳じゃないんだよ。まずは勉強せい)と相手を脅す癖に、自分が知ってることに関しては「なんでしらんの?ていうか僕のことしらないの?」(←しるかボケ)という態度に出るのはいい加減やめてもらえんかね。

最近、外にでる仕事が多く、昨日と今日も高×から離れておったのだが、そのときかき氷の旗にひかれて店に入ったところ、メニューを何回見てもかき氷がないのだ。で、いっしょにいた人に聞いてみたところ、世間ではいつのまにか「フラッペ」という名前に変わっていたらしいのだ、

「フラッペ」、なんですかそのヘタレ感満載の名前は!

「かき氷」は濁音がついてるから、男らしさがあったのに。「大五郎」「ゴン太」、「ゴジラ」、「五時間目はゼミだ、いやだなあ」とか、を見りゃ分かるだろう。またIT長者と結婚することを夢見るスイーツ(笑)の連中が変更したんだろうが、――こういう重要なことは、私に黙って変えないでほしい。ソ連が崩壊したとか、日本が勝ったとか、そういう絵空事じみたことはどうでも良いが……。

ご飯をライスとか言い換えるのもやめてほしい。
ご飯国務長官とか、「わかりにくい」ではないか。