★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

不幸とは何か

2010-06-26 23:13:02 | 大学
大学院生のレポートを午前中に読んでいたが、予想を超えていた。学部生のレポートの方がましだ。ちょっと大学院の授業のやり方を考え直さなきゃならぬ。うちの大学だけではなかろうが、大学院生は大学生より実力が落ちた状態で入学しているとみなさなきゃならない。入学試験が楽になっているので勉強していないのである。うちの大学院の入学試験じゃ、卒業論文も審査の対象になっていない。本来、とんでもない話だ。口頭試問のときに、ぺらぺらしゃべるタイプを「コミュニケーション能力」があると評価するむきもあるようだ。相手を不快にしてるのにコミュニケーション能力があるといえるのであろうか。

コミュニケーションというのは、同一性の連鎖をもたらす。対話による深い学びとか、空論以外の何者でもない。アリストテレスが言っている?たぶんあなたはアリストテレスに非ず。