イエメンの貧しい家庭に生まれ、口減らしのために10歳で結婚させられ、夫にレイプされ殴られ虐待され続けて逃走して裁判所に駆け込み、最年少の離婚を勝ち取り、アメリカの女性誌グラマーの2008年のウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた少女の自伝形式のノンフィクション。
底辺の民衆の生活の悲惨さ、イスラム社会での女性の地位の低さと人身売買のような婚姻のありさまが生々しく描かれています。同時に、何も持たずにいきなり裁判所に飛び込んできた少女を救おうとした裁判官と女性弁護士の勇気と行動力には救われる思いがします。
社会の現実は簡単には変わらないとしても、ノジュオドのことが報道され、同じような目に遭っている少女が離婚を申し出てきたことや、ノジュオド自身が学校で勉強して弁護士になって虐げられている少女たちを救いたいと考えていることには希望が感じられます。
原題:Moi Nojoud, 10ans, divorcee
ノジュオド・アリ デルフィヌ・ミヌイ 訳:鳥取絹子
河出書房新社 2010年5月30日発行(原書は2009年)
底辺の民衆の生活の悲惨さ、イスラム社会での女性の地位の低さと人身売買のような婚姻のありさまが生々しく描かれています。同時に、何も持たずにいきなり裁判所に飛び込んできた少女を救おうとした裁判官と女性弁護士の勇気と行動力には救われる思いがします。
社会の現実は簡単には変わらないとしても、ノジュオドのことが報道され、同じような目に遭っている少女が離婚を申し出てきたことや、ノジュオド自身が学校で勉強して弁護士になって虐げられている少女たちを救いたいと考えていることには希望が感じられます。
原題:Moi Nojoud, 10ans, divorcee
ノジュオド・アリ デルフィヌ・ミヌイ 訳:鳥取絹子
河出書房新社 2010年5月30日発行(原書は2009年)