小学校の担任教師の息子が政治家になるというのでかき集められたパーティーで45年ぶりに再会した小学校の同級生の男女6人が、同窓会の開催準備のために連絡を取り合ううちに好悪の遷ろう感情を抱きながら逢瀬・会合を重ねていく中壮年ノスタルジー恋愛小説。
小学生の頃の思い・感情と、その後の変貌への評価と妄想、様々な経験と現在の自己の境遇を通しての価値観の変化などを受けて、小学生の頃の同級生への評価と感情が変わった様子、さらにはそれがまたちょっとした言動で反転・変遷していく様子が、軽妙で、しかし近い年齢のおじさんの目にはリアリティが感じられるタッチで描かれているところが読みどころです。うん、わかる、わかるけど、そういうかなぁ、でもそうかも・・・そんな感じで読める作品です。
平安寿子 朝日新聞出版 2010年4月30日発行
小学生の頃の思い・感情と、その後の変貌への評価と妄想、様々な経験と現在の自己の境遇を通しての価値観の変化などを受けて、小学生の頃の同級生への評価と感情が変わった様子、さらにはそれがまたちょっとした言動で反転・変遷していく様子が、軽妙で、しかし近い年齢のおじさんの目にはリアリティが感じられるタッチで描かれているところが読みどころです。うん、わかる、わかるけど、そういうかなぁ、でもそうかも・・・そんな感じで読める作品です。
平安寿子 朝日新聞出版 2010年4月30日発行