伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

発達障害・グレーゾーンのあの人の行動が変わる言い方・接し方事典

2024-08-16 23:23:48 | 実用書・ビジネス書
 夫が自閉スペクトラム症で苦労した漫画家の著者が、自分の経験から学んだ、ワーキングメモリ(短期記憶)が弱く他者への関心が薄く他者の立場に立って考えることが苦手で自分の納得・利得で動くなどの特徴を持つ(人によりそうとも限らない)発達障害や自閉スペクトラム症の人と対立せずに動かすための言い方、態度の工夫を書き出した本。
 禁止(NG)ではなく肯定(こうして)で言う、曖昧さをなくして「数字で」要求する、察することはできないのでして欲しいことははっきり言い文字に残す、感情的にならずに(感情を込めずに)平坦に言う、面と向かって言わずに独り言のように言ってみる、内緒の話はしない(知ったことは言わずにいられない)、仕事をしたらありがとうという、過去のことも取り上げて繰り返し褒めるなどなど…どうして周りのことを考えず自分の勝手な基準だけで動くわがままなヤツにこんなに気を遣ってやらないといけないの?と思う話ですが、拒絶・決裂を避け思うような方向に持っていくための戦略、自分のためと思ってやりましょうということです。そこを、「褒めて伸ばす」とか「おだてて木に登らせる」と考えるのでは、今どき、差別的とも言われ、相手にも気取られるでしょうしね。


野波ツナ 講談社 2024年6月25日発行
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