大海に浮かぶ島国ハスティアに生まれ魔力を見出された少女ジルことジオラネルがフォーリ(魔法師)となり、大公に仕えながら、攻撃的な強い魔力を持つ南の国ドリドラブの竜王と3王子らの侵略と戦う様子を描いたファンタジー。
罪なきイリーア(魔法生物?)を害してしまったことを後悔し続け、フォーリは善きことをする、攻撃に魔法を使わないというフォーリ憲章の下、自分の力をどう使えばいいのかに悩むジルの苦悶が、切なくも哀しい読みどころです。
久しぶりに読む乾石ワールドに浸れるのは幸福な読書体験ですが、表紙見返しの紹介が「『夜の写本師』でデビューした異世界ファンタジィの紡ぎ手が今放つ渾身の大作」って。オーリエラントの魔道師シリーズ(既刊9冊。私は4冊しか読んでないですが)の、ではなくて、デビューから14年、多数の作品を発表している作家の紹介が今なおデビュー作というのは、本人どういう気持ちなんでしょうね。
乾石智子 東京創元社 2024年10月31日発行
罪なきイリーア(魔法生物?)を害してしまったことを後悔し続け、フォーリは善きことをする、攻撃に魔法を使わないというフォーリ憲章の下、自分の力をどう使えばいいのかに悩むジルの苦悶が、切なくも哀しい読みどころです。
久しぶりに読む乾石ワールドに浸れるのは幸福な読書体験ですが、表紙見返しの紹介が「『夜の写本師』でデビューした異世界ファンタジィの紡ぎ手が今放つ渾身の大作」って。オーリエラントの魔道師シリーズ(既刊9冊。私は4冊しか読んでないですが)の、ではなくて、デビューから14年、多数の作品を発表している作家の紹介が今なおデビュー作というのは、本人どういう気持ちなんでしょうね。
乾石智子 東京創元社 2024年10月31日発行