賞金1000万円の生放送クイズ「Q-1グランプリ」のファイナルで対戦した本庄絆が、最終問で問題文が1文字も読まれないうちに正解したことに疑問を持った三島玲央が、本庄が過去に出場したクイズ大会の資料を集め、それを検討しながら番組の録画を再生し、推理をして行く展開のミステリー小説。
クイズの1問1問を再現しながら、そのときの解答に至る思考プロセスと回答者の人生経験を語る構成・構想は、いかにも「ぼくと1ルピーの神様」を思い起こさせ、好みの問題でしょうけど、同じような趣向であれば先に読んだ(って18年前ですが)「ぼくと1ルピーの神様」のときの方が新鮮味もあり、明るさもあってよかったように、私は思いました。
終盤、ひねりを入れるなどしてミステリーらしくしているところで印象が変わりますが、そちらのテイストが好きな人には評価されるのでしょうけれど、私はちょっと馴染めませんでした。最初の段階で「ぼくと1ルピーの神様」との対比にこだわってしまったためかと思いますが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
小川哲 朝日新聞出版 2022年10月30日発行
クイズの1問1問を再現しながら、そのときの解答に至る思考プロセスと回答者の人生経験を語る構成・構想は、いかにも「ぼくと1ルピーの神様」を思い起こさせ、好みの問題でしょうけど、同じような趣向であれば先に読んだ(って18年前ですが)「ぼくと1ルピーの神様」のときの方が新鮮味もあり、明るさもあってよかったように、私は思いました。
終盤、ひねりを入れるなどしてミステリーらしくしているところで印象が変わりますが、そちらのテイストが好きな人には評価されるのでしょうけれど、私はちょっと馴染めませんでした。最初の段階で「ぼくと1ルピーの神様」との対比にこだわってしまったためかと思いますが。
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小川哲 朝日新聞出版 2022年10月30日発行
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