東北大学法学部卒でありながら国家公務員1種にも2種にも落ちてノンキャリアで警察官になり、神奈川県警の窓際族「ごんぞう」の巣窟鳩裏交番に配属され、副署長からごんぞうたちの違法行為を探り出して報告すれば昇進させると耳打ちされた新人警官桐野哲也が、鳩裏交番の事実上のリーダー小貫幸也らの動向を探るうち、その経緯や県警の指示に従わない動機・心情を知り…という警察小説。
組織的な陰謀などの大きな物語ではなく、また迫真の内幕暴露ものというものでもなく、地元住民に密着した「おまわりさん」への親しみ・愛着・信奉を基本とした、はぐれ警官の地味ヒーローものという感覚の作品です。
桐野と小貫の感情のツボの違いとそれが次第にシンクロして行く様子が読みどころかなと思いました。
佐野晶 小学館文庫 2024年3月11日発行(単行本は2019年12月)
第1回警察小説大賞受賞作
組織的な陰謀などの大きな物語ではなく、また迫真の内幕暴露ものというものでもなく、地元住民に密着した「おまわりさん」への親しみ・愛着・信奉を基本とした、はぐれ警官の地味ヒーローものという感覚の作品です。
桐野と小貫の感情のツボの違いとそれが次第にシンクロして行く様子が読みどころかなと思いました。
佐野晶 小学館文庫 2024年3月11日発行(単行本は2019年12月)
第1回警察小説大賞受賞作
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