伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

死神の棋譜

2024-11-05 22:30:05 | 小説
 8年前に年齢制限でプロ棋士になれず奨励会を退会し今は将棋関係のライターとなっている北沢克弘が、将棋会館を訪れた際、詰め将棋の矢文が発見されたと話題になっており、先輩物書きの天谷敬太郎から22年前にも同じようなことがありその際天谷と同期の奨励会員だった将来を嘱望されていた十河樹生が失踪したことを聞かされ、今回矢文を発見したという元同期の奨励会員だった夏尾裕樹が連絡が取れなくなって、北沢が夏尾の妹弟子玖村麻里奈への下心も絡んで夏尾の行方と過去と現在の謎を追うというミステリー。
 ミステリーとしてのできはいいと思うのですが、比較的シリアスな流れの中で、夢・夢想ではあるのですが、神殿とおぼしき洞窟内での彫像が動き回る将棋のシーン2箇所が、私には「ハリー・ポッターと賢者の石」の魔法チェスを連想させ、なんだかちょっとねぇと思いました。


奥泉光 新潮新書 2023年3月1日発行(単行本は2020年8月)

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