宿用院の庭に梅の木があって、手入れもしないのに毎年たくさんの実をつけます。
今年も収穫時期を迎え気になっていたのですが、今日ようやく取り掛かりました。
脚立に登り、枝のトゲトゲと格闘しながらハケゴに一つ二つと採りはじめました。目に入ると採りたくなって、枝の先へ先へと手を伸ばします。何度か来客があって、その都度中断しながら、目に見えるとどうしても気になって、何度も脚立に登っていました。
梅の実はもう十分に必要な量に達しているのに、それとは関係なく「採りたい」という欲求があることに気づかされた。
これまで、山菜採りなどに山に行く人を「何が楽しいのだろう」と見ていましたが、収穫することは、確かに楽しい、と感じました。
常日頃、私は物欲や金欲がさほど強い方ではないと思っているのだが、その状況に身を置くと強い欲が湧いてくるものらしい。
どうするんだろう、こんなにたくさんの梅。