7月16日から18日、松林寺企画で恐山参拝にいってきました。
昨年まで三年間、大祭の時期に説教を頼まれて通いましたが、参拝の回を重ねる毎に恐山の魅力というものが深まってくるようです。
院代南直哉師も夜の説法で言っておられましたが、「ここは、1200年前から、今生きている人の中に生き続ける死んだ人の魂に会いに来る場所だ」。
「あなたがただそこにいるだけでいい、という無条件の存在肯定によって人の魂は育てられる。それがなくて育った人には問題も多い。魂は、死後も愛した人々の中に、その人が死ぬまで生き続ける。恐山はその人に会いに来る場所だ」。
地獄極楽巡りや、イタコの口寄せなどを聞いて、「目的の人に会えた」と思えるのは、恐山の持つ独特な舞台装置によるものかもしれません。
一生に一度と言わず、何年かおきにも時々参拝したい霊場だと思います。