はっきり言ってこどもは苦手です。
特に小学生ぐらいの、こまっしゃくれた、なまいきな子どもはダメです。
寺のお参りに来て、珍しそうに無遠慮に和尚の顔をジロジロ見て、何か言ったりするのはイライラします。
お経を読んでいる最中に、前に回って顔をジロジロ見られたりすると、目を合わせないように無視します。
平静を装いながら「こっちを見るんじゃない!」と心の中でまともに相手にしてしまいます。
無遠慮なのがこどもなんだと分かりながら、無性にイライラします。
普段ほとんど老人を相手にしているだけに、和尚は大事にしてくれるものだと思い込んでいるところがあります。
先日も、法要が終わってから庫裡の奥まで入ってきて無遠慮にのぞいているものだから「早く帰れ」みたいなことを言ってしまいました。
これは何なんだろうかと嫌になってしまいます。
あの子は、お寺を嫌なところだと一生思い込んでしまうでしょう。
反対に、うるさいこどもに思い切って声をかけてみると、興味を持ってなついてきて、仲良くなる場合もあります。
興味があるだけなんだ、と、そんなこと分かっていながら、ついついまともに相手してしまうのです。
50過ぎてもこどもなのだと情けなくなります。