なあむ

やどかり和尚の考えたこと

愛語

2010年06月29日 07時26分11秒 | 布教活動

宮城を特派巡回中です。

昨日は金成の寺院、今日は古川です。

蒸し暑い日が続いているので、聴くほうも話すほうも大変です。

今年の曹洞宗特派布教のテーマは「愛語」です。

愛語は、菩薩行としてあげられている「布施」「愛語」「利行」「同事」のひとつとなっています。

人間が他の動物から急速な進化を遂げた要因は言葉でしょう。

言葉・言語によって我々は過去の人々の教えにも触れることができます。死んだ人からも学べるのは言葉の力です。

一方、その力は、相手を傷つけるためにも使われます。

言葉が大きな力を持っているからこそ、大切に、大事に使っていかなければならない。その使い方を示したのが「愛語」です。

道元禅師は、「好んで愛語すべし」と教えています。

気をつけて、選んで言葉を使っていくと、どんどん愛語が増長されて、やがて、自分でも思いもよらないような愛語が口から出てくるものだ、と。

さて、今日一日、私の口からどんな言葉が出て行くでしょうか。