宮城を特派巡回中です。
昨日は金成の寺院、今日は古川です。
蒸し暑い日が続いているので、聴くほうも話すほうも大変です。
今年の曹洞宗特派布教のテーマは「愛語」です。
愛語は、菩薩行としてあげられている「布施」「愛語」「利行」「同事」のひとつとなっています。
人間が他の動物から急速な進化を遂げた要因は言葉でしょう。
言葉・言語によって我々は過去の人々の教えにも触れることができます。死んだ人からも学べるのは言葉の力です。
一方、その力は、相手を傷つけるためにも使われます。
言葉が大きな力を持っているからこそ、大切に、大事に使っていかなければならない。その使い方を示したのが「愛語」です。
道元禅師は、「好んで愛語すべし」と教えています。
気をつけて、選んで言葉を使っていくと、どんどん愛語が増長されて、やがて、自分でも思いもよらないような愛語が口から出てくるものだ、と。
さて、今日一日、私の口からどんな言葉が出て行くでしょうか。