先日の永平寺に続き、今日は大本山総持寺へご挨拶に行ってまいりました。
曹洞宗は、本山が二つあって、両本山として同格に位置づけされています。
普通、本山が二つあるということは、考え方の違いがある、あるいは派が分かれるということになり、「何々宗何々派」となって分かれてしまうことになりかねないことだと思います。
実際にそういう宗派が日本には多くあります。
ところが不思議なことに曹洞宗は、二つありながら二つを同格として敬う、という形をとって一宗をまもってきました。
これは貴重なことだと受け止めています。
「永平寺はお父さん、総持寺はお母さん、どちらも大事」というような説明がされてきましたが、だとすれば、「離婚しない宗派」なんだね、と受け止めることもできるでしょう。
その子供である地方の寺院も檀信徒も安心して信仰できる宗派であると言えます。
監院老師のお部屋でお茶をいただきながら、日の当たる穏やかな庭を眺めていました。
お父さんは厳しく、お母さんは優しくだな、うん、うん。