なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災35 ビール解禁

2011年05月01日 14時54分34秒 | 東日本大震災

昨日のバーベキュー炊き出しは大成功だったようです。

河北町環境を考える会のメンバー5名が唐桑半島中井公民館に行ってくれました。

打ち合わせの段階では、「お酒を飲まないことにしているので」ということで、夕食のおかずとしてのバーベキューという心づもりでした。

ところが、着いてみたら、「今日はこの避難所の解禁としました」ということで、ビールが配られ、お酒も焼酎も準備されていたようです。

おそらく、せっかく山形から肉と海鮮を持ってきてくれてのバーベキューなのだから、「今日はいいか」みたいなことかなと思いました。

小雨も上がり、炭火でのバーベキューには、避難所の全員が外に出て、みんないい顔して食べてくれた、みんな喜んでくれた、と、行ったメンバーも満足して帰ってきました。

「これまで、いろんな人が必要な物はないかと聞きに来てくれるけど、すぐに対応してくれたことはなかった、今回は、話をしてから3日後に実現してくれて、本当にうれしかった」と代表者が語ってくれたとのことです。

被災後はじめてみんなでお酒を飲み(それぞれ外では飲んでいたようですが)、美味しいご馳走を食べ、満足してくれたのでしょう、帰りには全員で並んで見送ってくれたようです。

人は、ひとに喜んでもらうことで喜びを感じる動物です。その喜びは、一人では決して味わえない、心の奥深くから湧き上がってくる喜びです。この喜びを味わう時、人は限りない幸せを感じるものなのです。

たった一人、自分だけの幸せは、一人分の幸せでしかありません。ひとと、喜びを分け合う時の幸せは、分け合った人数分だけ増えるものなのです。

見ず知らずのひとの喜びの涙を見て、何故自分も涙が出るのか、何故こんなにもうれしいのか。その喜びを感じることなく生きているのは何と寂しいことかと思います。

短い人生の時間、ひとにおもねったり、へつらったりして生きるより、喜びの時間を生きた方がはるかに幸せだと確信しています。