なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災48 意外と真剣

2011年05月25日 22時15分57秒 | 東日本大震災

ある団体が慰問袋をつくって被災地に配る、という計画を耳にしたので、「まけないタオルを袋に入れませんか」と問い合わせていました。

しばらく連絡がなく、どうかなと思ってこちらから連絡したら、「そんなダジャレを言っている場合ではないだろ」ということになった、という返事でした。

確かに、「巻けない」と「負けない」をかけたダジャレと言われてしまえばそうなのですが、そこに込めた思いは結構真剣なのです。

早坂さんも、そのあたりは分かってくれて、テーマソングの歌詞に「半端じゃないぞ」と歌ってくれました。

半端に見える長さだけど、思いは半端じゃないと歌っているのです。

東北人の忍耐力と粘り強さで、地獄のような困難な状況と絶望、深い悲しみに耐えて頑張っている皆さんも、フッと我に返り、震災前を思い出す時、生きる力が抜けて負けそうになることもあるでしょう。

だけど、決して負けないでもらいたい、絶対に乗り越えてもらいたい、そう祈っている被災地外の人々はたくさんいます。

その思いを被災地に届ける形としてタオルを思いつきました。

災害に負けない、負けそうになる自分に負けない、被災地を忘れてしまいそうになる自分に負けない。

被災地と被災地外とで、思いを共有しながらつながっていく、被災地に伝えたいのに伝えられないもどかしさを、握りしめていく。そんなタオルになればと思います。

首にも巻けないタオルは使えないのじゃないか、という意見はたくさんいただきました。しかし、だからこそメッセージは強いと思いました。

ポケットに入れたり、壁に貼ったり、フキン代わりにしたり、枕の上にかけて寝たりと、使い方はあると思います。

シャレではあるので、クスッと笑えるユーモアも必要かなと思いました。

高校生にも「ウケる(笑い)」という感想をもらいました。

ということで、思いは意外と真剣、半端じゃないのです。

一枚でも多くのタオルを被災地に届けたいと考えています。この活動に賛同してご支援をいただいた方には、1000円以上を一口にして支援者にもタオル1枚をお渡しします。

松林寺と宿用院でもタオルを置いています。お近くでご希望の方は直接お越しいただいてもかまいません。