自殺防止ネットワーク風を主宰する、篠原鋭一さんが昨日被災地から鳴子温泉に寄られたのをつかまえて話を伺いました。
岩手県の和尚さんの情報で、山田町で自死者が何名か出てきているとのこと、心配です。
津波から逃れ、何とか生き延びた人々が、自らの命を絶たなければならないのは、何とも残念、空しさを感じます。
失望感や絶望感があるのでしょう。あるいは、自分だけが生き延びてしまったことへの孤独感、あの時手を離してしまった、というような罪悪感もあるかもしれません。
しかし、自死は連鎖する危険があります。回りをがっかりさせ、無力感と罪悪感を拡大することにもなります。
何とか止められないかと、篠原さんは、被災地に相談所を開設する準備を進めています。
ネットワークの一員として私も関わっていきたいと思います。
昨日、石巻からの遺体搬送支援があり、2体のご遺体と18名の遺族が、新庄市の火葬場で火葬を済ませ、赤倉温泉に一泊して行かれました。
大槌町からの第1回目に続いての第2回目になります。
今回のご遺体は、仮埋葬したもので、石巻で現在掘り起こしての火葬が始まっているのだそうですが、これもまた順番待ちで、一日でも早く火葬にして区切りをつけたい遺族が、山形まで行っても火葬を希望されているとのことでした。
やはり、仮埋葬という手段は、遺族の心情を少しも安らげるものではなかったと言えます。それよりも、東北全域、全ての火葬場に被災遺体の火葬を指示し、搬送費用を国が負担するくらいの決断で対処すべきだったと思います。
今回も、株式会社ヌマザワさんから搬送用のトラックを無償で協力いただきました。