なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災79 対談

2011年08月05日 19時19分49秒 | 東日本大震災

今日5日は、週刊金曜日の発売日です。

特集『大震災と宗教』の中で、「救いの力を取り戻すには」というタイトルで、上田紀行先生と私の対談記事が載っています。

機会がありましたら手にとってお読みいただければと思います。

以下はその目次です。

「110805-003trim.pdf」をダウンロード

対談といえば、昨日は、曹洞宗東北管区教化センターの「禅を聞く会」で、板橋興宗禅師様と服部幸應先生との対談が行われ、私がコーディネーターを務めさせていただきました。

20周年、120回目の開催の記念講演ということで、著名なお二人の対談ということになったものでした。

その中で、禅師様に「被災されて苦しみの中にいらっしゃる方々に、それを乗り越えるアドヴァイスのようなものをいただけたら」とお願いしましたら、「いや~私はそんなことは何も言えない、ただ合掌するのみです」とおっしゃいました。

謙虚にそうおっしゃったのかと思い、別の角度から「越後の良寛さんは『災難に遭うときは遭うがよろし』と言われたと聞き及んでいますが、そのお心を教えていただけますか」と、伺ったところ、「それは本当にそう思います、だけど、私は被災者に向かってそうは言えません」とまた合掌されました。

これは、被災された方を心から不憫に思われ、かける言葉もない、という「同悲同苦」の無言のお言葉だったのだろうと受け止めさせていただきました。

世に言うえらい人たちは、聞かれれば、何か教えなければならないと思って、形のいい言葉を並べるのではないでしょうか。

禅師様は、曹洞宗の管長も努められた、いわば宗門のトップにあられた方です。

その禅師様が「とてもとても、私にはアドヴァイスなどはできません、ただただ合掌のみです」というのは、心から被災者にお心を痛めていらっしゃる表れなのだろうと思ったことです。


大震災78 『漁師のハンモック』スタート

2011年08月05日 15時16分43秒 | 東日本大震災

予告していました『漁師のハンモック』プロジェクト、本格スタートします。

漁船も漁具も、一切流されてしまった漁師さん、それでも「漁師は山では暮らしていけないっちゃ」という思いで漁師を続けようとがんばっています。

そんなとき、漁師の網を編む技術でハンモックを作ってみたらというアイデアが出されました。

それはおもしろいと、飛びつきました。

早速試作を繰り返し、商品として完成しました。

何か仕事が欲しい、漁師の腕を発揮できる仕事なら尚いい、ということで、10人ほどの漁師が、避難先や仮設住宅で編み始めています。漁師ならではの編み方です。

一枚編むのに半日かかります。

一つ一つ手作りなので、商品にバラツキがあったりします。だけど、武骨ながら、丈夫で、味わいがあります。

名付けて『漁師のハンモック』。

価格は、材料費、制作費、税込みで1万円(送料別)となりました。

漁師の皆さんが、製品管理、入金管理、梱包発送まで自分たちでやります。

是非、漁師の未来に希望を託すため、『漁師のハンモック』をお買い求めいただきたいと思います。

「自分のところに吊す場所がない」という方は、その場所をお持ちの方をご紹介いただけたら幸いです。

キャンプの時などお持ちいただいたらどうでしょうか。

「まけない!タオル」に続く第2弾、漁師の支援にご協力ください。

お申し込みは、FAX(0226-44-3678)か、メールfishnetmock@gmail.comでお願いします。

商品は直接漁師さんから送られます。料金は同封の振替用紙でご送金ください。

「chirashijpeg.jpeg」をダウンロード

Chirashijpeg

ハンモックの料金を10月10日より、1万円(送料別)にさせていただきます。