今日、自殺関係で寺を訪ねてきた方から聞いた話です。
その方は大阪西成地区に住所のある人ですが、去年4月頃、日雇いの手配師から「震災復興の仕事」という名目で連れて行かれた仲間たちが向かったのは福島第1原発で、一日4時間の仕事で日当5万円、10日間という話だった。ところが仕事が終わって、支払われたのは15万円だけ。
1日5万円、の段階で、手配師にはかなりの手数料が入っていると思われますが、更にそこからピンハネされての1日1万5千円ということでしょう。
しかも、防護服もなく、ただの防塵マスクとゴム手、長靴だけ。作業が終わってからの線量検査もなかったということらしいです。
これが現実なのでしょう。
国も東電もマスコミも、そのことを十分に知っていながら、誰も何も言わない。
いつからこの国は人を使い捨てする国になったのでしょうか。どこに福祉国家があるのでしょうか。
国民が事実を知らされないということであれば、本当に将軍様の国と何ら変わらない。
ある一定の線から下は、見ないように、見えないようにしているとしか思えません。
暴力団の一斉排除はいいけれど、その資金源が貧困層からの徹底搾取に向かい、結局闇から闇へ人が葬られる、しかもそれを見て見ぬ振りをする国家とは。
義憤がマグマのようにたまってきています。