本日3月5日、仙台サンプラザで、震災物故者一周忌法要と、復興祈願法要が執り行われました。
導師はそれぞれ、大本山永平寺の禅師様と、大本山總持寺の禅師様がお勤めになられました。
両本山の禅師様が同じ法要で導師をお勤めになるというのはまことに珍しいことで、曹洞宗としてはこれまでにない大きな法要となりました。
参列者は、宮城県、岩手県、福島県を中心に1300名、僧侶も全国各地から約500名の予定でした。
ところが、あいにく今日に限って降り出した雪のために、高速道が通行止めとなり、福島からの参加予定だったバスのうち4台がキャンセルとなりました。とても残念でした。
両禅師様は、導師をお勤めの後、それぞれお言葉を述べられましたが、多くの方々が涙を拭いていらっしゃいました。
禅師様はおっしゃいました「ご家族を亡くされた方々の深い悲しみを分かち合いたいと思いながら、それは決してできないことであることが、私にとっての苦しみです」と。
中には、ご家族の遺影を持参された方もおり、こちらも胸が熱くなりました。
そして、途中休憩の時間が10分ほど延びたのですが、それが何と黙祷の時間が、予定していた2時46分ピッタリだったのです。
「奇跡が起きた」と口々に言っていました。
いずれにせよ、華美にならず、淡々と粛々とこの法要が挙行されたことは、まことに意義のあることだったと思います。
被災者皆様の身心の安寧を心から祈ります。
本日まで、陰になって準備をされた関係者皆様のご努力に衷心より敬意を表します。お疲れ様でした。