なあむ

やどかり和尚の考えたこと

強さと豊かさ

2014年07月01日 13時56分10秒 | ふと、考えた

強い国というのは経済的に豊かなことを言うらしい。

豊かなためには命の犠牲も仕方がないと思うことらしい。

危険だと分かりきっている原発も動かすことらしい。

強いためには弱いものの声と存在はうっとうしいと感じることらしい。

国を守るためには戦争も辞さないと思う人が多くいることを目指すことらしい。

国とは何を指すのか。それは国民か、それともそれ以外のものか。

国を守るとは何を守ることなのか。国民か、それともそれ以外のものか。

弱いものの声を無視し、弱いものの存在を脅かし、何を守るのか。

弱いものは非国民か。

弱いものの犠牲の上に生き残るもののみを国民と呼ぶのか。

一部の 血統が生き延びることを国を守るというのか。

戦いを否定することは弱いことか。

平和を希求するのは弱いものか。

弱いものの声は威勢のいい声によってかき消される。

平和を守るために強くなるのらしい。

強くなければ生きられない。

強くなければ守れない。

本当にそうなのか。人間として。

強さに対抗するために強さをもって制する。

各国はそのようにして戦争をしてきたのではなかったか。

それで平和になったか。

永遠の戦争放棄は決して弱いことではないだろう。

戦いの他の方法で平和を維持していくのが叡智というものだろう。

智慧を使わずに武力に頼るのは野蛮でしかない。

他国を威圧するための豊かさならば豊かさそれ自体が罪悪だ。

貧しくとも、人としての道をまもり、支え合いながら仲良く生きていく。

日本人の人間性こそ、我等が誇る宝だと自負したい。

それこそを豊かさと呼ぶのではなかろうか。