なあむ

やどかり和尚の考えたこと

ターニングポイント

2014年07月27日 12時14分59秒 | 地球環境

先日24日、宿用院にて河北町環境を考える会のミニ講演会がありました。

講師は、旅人エコロジストの松本英揮さん。

松本さんは、建設会社を経営していた時に、原発の土木工事の依頼があった際、地震に対する地盤強度の改竄があることを知り、疑問を感じて会社を辞めました。

その後大阪愛隣地区で日雇い労働をしながら環境を学び、環境の先進国を学ぶためヨーロッパへ。

12歳から自転車で旅してきた松本さんは、自転車で世界各国を回りながら、そこで学んだことを各地で講演しています。

これまで130国を回り、更に新たな国を訪ねたいと意欲を燃やしています。

この日も宮崎から北海道を回り1500㎞を走って、仙台から尾花沢を経由して来町してくれました。

講演会には二人の高校生も参加してくれました。

その一人小林貫太君は、この講演会を企画してくれたお母さんに誘われた時、「行かない」と断ったそうでした。

ところが、河北町出身で現在スエーデン在住の矢作さんが息子を連れて帰省中に、ひなの湯でばったり貫太君のお母さんに出会いました。

貫太君は、矢作さんの息子恵満(エミル)君が小学生の時に、夏休み帰省の間通った小学校の同級生だったのです。

小林さんが矢作さんを誘い、二人は一緒に講演会に来ることになり、恵満君が来ることを知って貫太君も参加してくれたのでした。

講演の内容は、宇宙にも及ぶ地球環境の話、ヨーロッパと日本の政治の仕組み、教育の仕組みの違い、と考えさせられる内容ばかりでした。

講演は二人の高校生にとってとても大きなターニングポイントとなったに違いありません。

講演の前と後で、二人の顔は明らかに違っていました。懇親会にも同席し、松本さんの言葉に耳を傾けていました。

ふとした出会いから人生は大きく変わってくる。

そのポイントに同席した、という感動を覚えました。

松本さんの最終的な目標は何ですかと聞いてみました。

「若者一人ひとりと向き合い変えていきたい。とても時間のかかることだと思うけど、この国を変えていくのはそれしかないと思っています」

その着実な答えに感銘を受けました。見習わなければ。Dsc_0422

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