なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ157

2018年05月06日 04時59分32秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

5月6日、日曜日。

ゴールデンウイーク最終日となりました。
明日からの仕事に備えて、遊び疲れた人々も家に帰りついたころでしょうか。
我が家でも、娘たちがやってきて山菜を採ったり山に登ったり、賑やかに過ごしました。
子どもたちはほとんど谷地で生まれ育ったので、本来の意味の故郷と言えば河北町谷地なのでしょうが、私と家内が最上に来てからは最上に里帰りしています。
育った場所よりも、母親のいるところが、いやいや、母親そのものが実家であり、故郷なのでしょう。
父親は残念ながら実家にはなり得ないと思います。
最終的には、母親の胎内が究極の帰り着く場所なのだと思うからです。
この連休中も、都会で暮らす皆さんが故郷のお墓参りをされる例が多くありました。
暮らす近くに墓があるから墓参りするとは限りません。
近くても遠くても、亡き父母に会いたいという気持ちが切であれば墓参りはできるもののようです。
むしろ、墓石だけではなく、その景色、空気、匂い、それらの環境を含めて父母や先祖を感じるものなのではないでしょうか。
なので、墓は遠くても先祖の眠る場所にあってもいいのかもしれませんね。
母親の胎内に帰る安堵感が得られるかもしれません。

今月後半から、布教の予定が立て続けに入っています。
また、6月はじめは集中講座と大般若会がありますので、1年で最も多忙な1カ月となると思います。
その準備として、先月から法話の組み立てを何種類か同時に進行しているのですが、原稿に向かう度に手を入れるところが出てくるので、最終的にはそれぞれ直前まで推敲は続くと思います。
そしてその前に、10日からタイに出かけてきます。

今回の目的は、タイの和尚さんの荼毘式、火葬の法要に参列するためです。
亡くなったのは、バンコクから6時間ほど離れたカンボジア国境に近いバーン・サワイのパンヤー和尚さんです。
和尚さんとは、我々の団体が活動を始めて間もなくのころからのつきあいです。
この村の出身のスタッフが帰依する田舎の和尚さんでした。
その頃脚光を浴びた、貧しい村人に具体的な生活手段と智慧を授ける開発僧として紹介されました。
強い信念のもと、戒律を守りながらも戒律にとらわれない社会活動を展開されていました。
大乗仏教からは「小乗」と呼ばれながら、はたしてどちらが「大乗」なのかと自問させられたものです。
オープンな性格とユーモアたっぷりの人柄は、村人から絶大な信頼を受け、多くの外国人も訪れていました。
我々も何度となく訪ね、何回か僧侶スタディツアーで寺に泊めてもらい、托鉢を経験させていただいたり、正式な得度までさせていただきました。
ですから、私にとってはタイの師匠と言える方なのでした。
師匠の葬儀ですから、何としても参列しないわけにはいきません。
田舎の気さくな和尚さんという感じでしたが、葬儀はかなり盛大に行われるらしく、それほどの人徳と人望があったということなのでしょう。
心から礼拝してきたいと思います。
ということで、来週のサンサンラジオは遅れるか、もしかしたらお休みさせていただくかもしれません。



今週はここまで。また来週?お立ち寄りください。