なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ158

2018年05月13日 05時54分35秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

5月13日、日曜日。

タイ、カンボジア国境に近いスリンの町からお送りします。
現在、現地時間まもなく6時、日本時間は8時です。
予告した通り、10日からタイの師匠パンヤー和尚の荼毘式に来ていました。
一昨日昨日とその式が行われましたが、いやあ凄かったですね。
一昨日は夜7時にスリンの町に着いて、それから寺のあるバーン・サワイ、サワイ村に向かいました。
もう夜ですが、今日は朝8時から法要が行われているとのこと。日本のお坊さんにもお経をあげていただきたいので来ていただけませんかということでした。衣に着替えて出掛け、今回参加のお坊さん3名で読経させいただきました。
この日の法要が終わったのは夜8時半でした。
そして昨日、朝10時から始まった法要が終わったのは6時を回っていたと思います。
読経があり、霊を慰める奉納の躍りがあり、村の貧しい子供たちに奨学金を授与する儀式も行われました。
実はパンヤー和尚、生前から村人を貧しさから解放するための活動を行う財団を立ち上げて、無農薬農業を勧めたり、植林をしたり、そして子供たちの教育支援も行って来たのでした。そのパンヤー財団、つまり今回最後のパンヤー和尚からの授与ということで奨学金が手渡されました。
その後、参列したお坊さん300名にお袈裟を寄進する人々の授与式が永遠と続きました。
そしてそして、荼毘の火が運ばれて来たのですが、その火は何と、バンコクの国王が自ら点火したものだということで、パトカー先導で、地区の公務員100名ほどが列をつくって迎えるという物々しいものでした。
実際の火葬は、夜9時から一晩かけて行われるということで、参列者はその火で紙の花を焼くという儀式でした。
僧侶300名の後に役人、軍人、学校の先生、村人と総勢1000人にも及ぶ人々が列をなしました。
今回我々日本のお坊さんがかけた袈裟は、このバーン・サワイで作られたものです。
我々の先達が、パンヤー和尚とこの村出身のスタッフ、ティラポンさんの活動に共鳴し、村の特産であるシルクを使って日本で売れる製品が作れないかと始めたものでした。
それが立派なお袈裟として商品化され、私たちも身につけることができたものです。
パンヤー和尚の葬儀ですから何としてもこのお袈裟をかけて出席したいと思いました。
厚手にできているのでタイではとても暑かったですが、皆さんに大変喜んでいただいたので本当によかったと思います。
強行軍の葬儀参列も無事終えて、今日これからバンコク経由で日本に戻ります。
パンヤー和尚の安らかな旅立ちを祈りつつ。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。