なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ215 会津 茨城 蓮

2019年06月16日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第215回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

6月16日、日曜日。

先月に続き、また風邪をひいてしまいました。
風邪などバカがひくものではないと、ほとんど縁がなかったのですが、寒暖の差が激しく、また、やはり体が疲れていて免疫力が低下しているのでしょうか、人並みにひいてしまいました。
熱があるわけでもなく、鼻水やくしゃみ程度なのですが、頭がボーっとして回転しません。文章を考えたりするのに非常に時間がかかります。
やらなけりゃならないことも色々あるのですが、ついつい眠ってしまいます。

12・13日と会津に行ってきました。
「おだやかな革命」最上町上映の実行委員会が最上町エネルギー研究会として活動を始めました。
そのメンバー6名で、会津電力を立ちあげた喜多方の佐藤彌右衛門さんと会津電力さんの話を聞きに訪ねたのでした。
彌右衛門さんには上映会後の懇親会で「最上電力をつくれ」と発破をかけられていました。
それに触発されたメンバーも多く、更に強い刺激をいただくために出向いたという形です。
とてもいい勉強になりました。具体的な示唆が色々ありました。
何から始めようかと、第一歩を模索しています。

さて、今日はこれから葬儀があり、その後茨城に向かいます。
6日間の予定で特派布教巡回です。
昨日納棺の際に隣人の方にその話をすると、「また説教か、どっちが本業なんだ」と言われました。寺の役員で、元々ズバズバ言う人ですからそれほど気にしていませんが、いざという時に寺にいない住職は責められます。もちろん「どっちも本業です」と答えました。
布教ばかりでなく、ボランティア団体の用事も、集中講座も、私にとっては和尚としての私の務めであり、どちらが本業でどちらが副業ということはありません。
ただ、檀家からみれば「檀家の務めを果たさず外にばかり行っている、どっちが大事なんだ」という意味でのお叱りであることは承知しています。
まあね、それはその通りなのですけど、かといって、毎日寺にじっとして不幸の連絡が来るのを待っているというのはいかがなものか。少なくとも私にはできません。
なるべく留守中に用事がないことを祈るばかりです。

昨日の朝、「蓮植えっから来い」と電話がありました。
地元のおやじたちが、線路のわきの田んぼを稲をやめて蓮畑にするという計画を練っていることは聞いていました。
農水省の農地・水保全管理交付金を使っての事業です。
寺のすぐそばの田んぼなので「お前も協力しろ」と声をかけられていました。要するに終わってからの酒を提供しろという意味の協力依頼です。
で、いよいよ始めるので来て見ろ、との連絡です。
残念ながら風邪で寝込んでいたのでお断りしました。
それでも気になって昼近くに出かけてみると、作業は既に終了しており、泥の中に蓮の葉が揺れていました。
蓮の華は、澄んだ水の中ではなく、泥の中から出て清らかな華を咲かせるところから、娑婆の苦しみの世界から生まれ出る仏になぞらえて、古くから仏の華として珍重されてきました。
お寺のすぐ近く、お墓のそばであればまさにおあつらえ向きです。
お盆のお墓参りに咲いていれば、ご先祖も檀家も喜ぶことでしょう。
おやじたちもなかなか粋なことを考えるものです。
ゆくゆくはさらに拡張して、もっとお寺のそばまで広げる計画だとか。
酒ぐらい惜しみなく協力しようじゃないですか。
うまく行ったら蓮見酒でも飲みたいものです。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。