なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ226 一日1円

2019年09月01日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第226回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

9月1日、日曜日。

早や9月となりました。
一日一カ月と死に近づいています。
のっけから暗い挨拶で済みませんが、ふとそんな風に思ってしまったものですからそのまま口をついて出てしまいました。
でもそれは変えられない事実で、命に終わりがある限り、生きているということは死に近づいているということです。
でも、こういう考え方もできるかもしれません。
この命がいつ終わるともしれないものであるならば、それは今日かもしれない。
その命が今日ここにあるということは、今日一日寿命が延びたのだと。
今日限りの命が今日の分延びたのだと考えれば、それは死に近づくのではなく、一日一日寿命を延ばしているのだと。
人生80年として、約30000日。
生まれたときに30000円預かって毎日1円ずつ使っていく。63年生きれば残りは7000円だと思えば寂しくなるけれど、元々預かり金はなくて、一日1円ずつ積み重ねていくのだと考えれば生きた分の貯金ということもできます。
今日の1円分を生きればいいことです。

先週は、東京、大宮、宇都宮でした。
東京はシャンティの理事会で午後いっぱい会議と研修会。終わって懇親会。
大宮は、SVAシャンティの第一世代の会。1980年から81年にカンボジア難民キャンプに赴いたボランティア仲間の集まりです。
あの頃みんな若かった、ということで、失敗話、恥ずかしい話、無謀な話、一気に40年前によみがえり気持ちが若返る時間となりました。
ただ、それぞれ体力が衰えていることは否めなく、夜9時ころになると「もう疲れたから帰ろう」と年寄りじみた発言にみんな同意してしまいました。年寄りは寝るのが早い。
宇都宮は、祥雲寺様のお施餓鬼の法話、3年目です。
本堂には今年から冷房が入り、皆さんも私も楽でした。
地球がどんどん暑くなり、これまでとは違うので、それなりの対策はしなければならないでしょう。
それによって外気がさらに暑くなることは避けられませんが、しかたありませんね。
その原因が人間の生活様式に起因していることは明らかで、だとするならば我々一人一人が何とかしなければならないのですが、分かっていながら他人事にしてしまっています。

金曜日はシャンティの用事で鶴岡善宝寺様にお邪魔してきました。山主様にお会いして色々お願いをさせていただきました。
山内のご案内もいただきました。
その中で、目に留まったのは善宝寺開基龍華妙達上人のお木像でした。
これは、妙達上人ご生誕1150年祭にあわせて平成29年に作られたもので、現代の若き名工、京仏師櫻井覺山の作です。
その表情、質感ともとても素晴らしく、見惚れてしまいました。
善宝寺様でもこの仏師を大変気に入って、更に観音像の制作を依頼しているとのこと。
現在作業に入っている五百羅漢の修復が完成するのは16年後とのことですが、隅々まで掃除がいきわたり見るものはたくさんあり、今後益々参拝者が増えるだろうと予測されます。

それでは今日も1円分をしっかり生きて積み重ねていきましょう。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。