三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第325回。8月8日、日曜日。
猛暑が続いていますが、皆様お身体は大丈夫でしょうか。
異常な暑さですが、こればかりは誰に不満をぶつけることもかなわず、じっと耐える以外にありません。
それぞれが自分の身体をいたわり大事にしていきましょう。
そんな中、昨日土曜日、花の鶴楯を創る会では山の下見をしました。
お盆明けに森林組合から支障木の伐採をしてもらうことになっていますが、その木の選定とその後に植える桜の場所の下見です。
初年度の今年は数本の桜を植樹をして計画を終える予定ですが、来年度以降も伐採と植樹、山道の階段作りなどを続け、5年で何とかそれらしい山にしていくつもりです。
暑い中でしたが、構想に向けて爽やかな風が吹き抜けました。
お盆間近となりました。
ただ、今年も昨年に続き故郷への帰省がかなわない人も多いことと思います。
「お盆は心のふるさと」などとも言って、場所としての故郷だけでなく心も帰る習慣がお盆なのでしょう。
機械たちを相手に言葉は要らない
決まりきった身ぶりで街は流れてゆく
人は多くなるほど 物に見えてくる
ころんだ人をよけて 交差点スクランブルを渡る
けれど年に2回 8月と1月
人は振り向いて足をとめる 故郷からの帰り
束の間 人を信じたら
もう半年がんばれる 中島みゆき『帰省』から
この歌はこれまでも何回か登場していますが、今年は特にその意味の重さを感じます。
都会に住む人は、年に2回の心の帰省もかなわず、ビルのジャングルの中で頑張れるでしょうか。
この歌が言うように、帰省は心のリセット、浄化作業だったのかもしれません。
そう考えると、お盆はご先祖のためというより、むしろ生きている子孫のための行事かと思います。
ご先祖とのつながりを感じ、命の経糸を通して響いてくる、子孫に対する自分の役割を見出し、100%自分を信じてくれる人とのふれあいで優しい心を取り戻す時間なのでしょうね。
また、ある調査によると、墓参りや仏壇参りの供養の行為を行っている子どもたちと、他者への思いやりの心には関連性があるという結果がありました。
慣習という行為を通して培われてきた、心の浄化、心の落ち着きの作業というべきものが奪われつつある現今の状況は、後々大きな痛手となって現れてくるのではないかと危惧されます。
他の宗教世界においても、コロナによって宗教行事が減少していくというようなことがあるのでしょうか。
この国においてはそのあたりが不確実な感じがします。
宗教と文化行事が混然としているのが日本人の宗教観の特徴かと思いますが、伝統行事が廃絶していくことによる心に及ぼす影響、宗教性というものが問題視されていないような気がします。
伝統文化や習慣がこれを機に雪崩のように途絶えてしまわないうちに、早めに終息してくれることを願うばかりです。そのためには、暑さ対策に加えて感染予防にも備えていきましょう。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
猛暑が続いていますが、皆様お身体は大丈夫でしょうか。
異常な暑さですが、こればかりは誰に不満をぶつけることもかなわず、じっと耐える以外にありません。
それぞれが自分の身体をいたわり大事にしていきましょう。
そんな中、昨日土曜日、花の鶴楯を創る会では山の下見をしました。
お盆明けに森林組合から支障木の伐採をしてもらうことになっていますが、その木の選定とその後に植える桜の場所の下見です。
初年度の今年は数本の桜を植樹をして計画を終える予定ですが、来年度以降も伐採と植樹、山道の階段作りなどを続け、5年で何とかそれらしい山にしていくつもりです。
暑い中でしたが、構想に向けて爽やかな風が吹き抜けました。
お盆間近となりました。
ただ、今年も昨年に続き故郷への帰省がかなわない人も多いことと思います。
「お盆は心のふるさと」などとも言って、場所としての故郷だけでなく心も帰る習慣がお盆なのでしょう。
機械たちを相手に言葉は要らない
決まりきった身ぶりで街は流れてゆく
人は多くなるほど 物に見えてくる
ころんだ人をよけて 交差点スクランブルを渡る
けれど年に2回 8月と1月
人は振り向いて足をとめる 故郷からの帰り
束の間 人を信じたら
もう半年がんばれる 中島みゆき『帰省』から
この歌はこれまでも何回か登場していますが、今年は特にその意味の重さを感じます。
都会に住む人は、年に2回の心の帰省もかなわず、ビルのジャングルの中で頑張れるでしょうか。
この歌が言うように、帰省は心のリセット、浄化作業だったのかもしれません。
そう考えると、お盆はご先祖のためというより、むしろ生きている子孫のための行事かと思います。
ご先祖とのつながりを感じ、命の経糸を通して響いてくる、子孫に対する自分の役割を見出し、100%自分を信じてくれる人とのふれあいで優しい心を取り戻す時間なのでしょうね。
また、ある調査によると、墓参りや仏壇参りの供養の行為を行っている子どもたちと、他者への思いやりの心には関連性があるという結果がありました。
慣習という行為を通して培われてきた、心の浄化、心の落ち着きの作業というべきものが奪われつつある現今の状況は、後々大きな痛手となって現れてくるのではないかと危惧されます。
他の宗教世界においても、コロナによって宗教行事が減少していくというようなことがあるのでしょうか。
この国においてはそのあたりが不確実な感じがします。
宗教と文化行事が混然としているのが日本人の宗教観の特徴かと思いますが、伝統行事が廃絶していくことによる心に及ぼす影響、宗教性というものが問題視されていないような気がします。
伝統文化や習慣がこれを機に雪崩のように途絶えてしまわないうちに、早めに終息してくれることを願うばかりです。そのためには、暑さ対策に加えて感染予防にも備えていきましょう。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。