なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ342 幸せは歩いてこない

2021年12月05日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第342回。12月5日、日曜日。

12月に入りました。
先週は色々目まぐるしい動きがありました。

29日月曜日、東北ツアーが終わってやなせななさんが来るからと呼ばれて気仙沼に行ってきました。
いつものように清凉院親子と仲間と賑やかな夜を過ごしました。
話のついでにダメもとで、「山と水と、」のテーマソング歌ってくれないかなと頼んでみると、ななさん「いいですよ」と軽いご返事。
いつものバンドの仲間とスタジオでレコーディングするときについでに演奏して歌ってくれるといううれしいお言葉。
どんな仕上がりになるか楽しみです。
そんな風にいろんな人が歌ってくれれば、あるいは化けるかもしれません、この歌。

30日は最上の水をもって和田酒造へ。いよいよ仕込みが始まります。
酒米出羽燦燦は既に精米所から酒蔵に届けられています。
まずは酒母造り。「酒母」の名前の通り、酵母と麹と蒸米と水を混ぜて酒の酛(もと)を造ります。アルコールの元である酵母を培養する工程です。
それが12月1日から始まりました。事実上の酒造りのスタートです。
そして、この酒母に13日から3回に分けて蒸米(掛米)と水を投入していきます。これを三段仕込みと言います。
そのための水は10日に運びます。
16日には仕込みの体験をさせていただけることになっています。

30日夕方は、赤倉のuneで専門家を講師に招いての地域新電力立ち上げのための勉強会でした。山形自然エネルギーネットワーク主催でもっちいが後援の勉強会です。
置賜、庄内、県内各地、県外からも聴衆が集まり、30名ほどが熱のこもった質疑、意見交換を行いました。
こちらもいよいよ本格的な始動段階に突入しました。そしてその夜は懇親会。

1日は、地酒を創る会の第7回全体会議。販売、広報、祝賀会へ向けた協議を行いました。酒造りがスタートしていよいよ本番という期待と緊張感があります。全くの一からの酒造りでここまで来ました。自分たちで造り自分たちで楽しむ「自酒」造りです。

2日は、地元の同級生で餅の品種の味比べとそばのかいもち(そばがき)を味わう集まりでした。どの品種が納豆餅に合うか雑煮餅に合うかなど、農家と料理研究家の検討がありました。当然飲みながらです。

3日は、花の鶴楯を創る会の今年度事業の報告書を役場に提出、同時に地元集落への通信を発行して区長に配布をお願いしました。
地元の宝を地元のみんなで創っていく事業です。来年度も継続していきます。

4日、近所の家の飲み会に誘われて参加。誘っていただくだけありがたく断わることはできません。
次代を担う若い衆も集まり、飲んで食べてしゃべって、地元愛がつながっていく予感がうれしく感じられます。

ということで、忙しいことは好きだし全く苦になりません。
暇であることで自己嫌悪に陥った若い苦い経験があるので、忙しさを求める習性が身についています。暇であることが怖いのです。
しかし、高齢者には身体も肝臓も少々疲れ気味です。
温泉に入ってマッサージをしてリフレッシュしながら次に向かいます。

残りの人生は毎日毎日生きるたびごとに短くなっています。
何歳まで生きたというのはあまり意味がありません。
人生は長短では測れません。
今日やるべきことを今日やらないことが後悔となります。
今日を生きることが目的であり結果です。
他人の人生と比べることもナンセンスです。
自分の人生は自分にしか評価できません。
自分の幸せは自分で作っていくしかないのです。
「幸せは歩いてこない、だから歩いてゆくんだね」という歌詞がありました。
その通りです。
不幸は向こうからやって来るかもしれません。
しかし、幸せは向こうからはやってきません。
自分でつかむもの、あるいは作るものです。
不幸の反対が幸せではありません。
不幸の中にも幸せを感じることはできます。
幸せの中に居て不幸だと嘆く人がいます。
境遇の不幸で幸せをあきらめてはなりません。
今日限りの命だとすれば、今日を幸せに生きるしかありません。
幸せを感じるような生き方をする以外ないのです。
今日一日を幸せに感じずに過ごすのは何ともったいないことか。

今日は松林寺梅花講の総会と成道会です。
毎日を今日のつとめに励めば、お釈迦様のお悟りを毎日実行すれば、毎日が成道会です。
特別な日だけ何かを催すことで、毎日のつとめを怠ることの言い訳にしないようにしましょう。
今日もいつものように坐ります。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。